新着情報

2025/07/10   タングステン輸出入...
2025/07/10   炭酸ストロンチウム...
2025/07/10   チタン鉱石輸入Re...
2025/07/10   シリコン輸出入Re...
2025/07/10   米関税政策不安でL...
2025/07/10   電線業界:米国、銅...
2025/07/10   工作機械工業会受注...
2025/07/10   MARKET TA...
2025/07/10   原油価格の動向(7...
2025/07/10   再生材ビジネスコン...
2025/07/10   2025年1-4月...
2025/07/09   SUSscrap ...
2025/07/09   豪州からの風#42...
2025/07/09   岡本工作機械製作所...
2025/07/09   阪和興業、子会社が...
2025/07/09   東京製鐵 鉄スクラ...
2025/07/09   豪州の銅輸出、20...
2025/07/09   環境省 令7年度使...
2025/07/09   豪州、鉄鉱石輸出収...
2025/07/09   米国 銅に50%関...

阪和興業、子会社がタイのタイヤ熱分解リサイクラーPYRO ENERGIEへ出資

 7月9日、阪和興業株式会社(以下、当社)は同社子会社の HANWA THAILAND CO., LTD.(以下、阪和タイランド)は、タイ王国において、タイヤ熱分解リサイクル事業者である PYROENERGIE CO., LTD.(以下、PYRO)に一部出資を行ったと発表。

 


<左>PYRO OURAPEEPON 代表、<右>阪和タイランド 上野社長


 現在、世界では製造工程で発生する規格外品や使用済みタイヤが大量に発生しており、廃タイヤの不法投棄や埋め立て等により引き起こされる環境問題が深刻化している状況だ。同社グループでは既に、廃タイヤを破砕して製造されるタイヤチップを低環境負荷エネルギーとして日本の産業へ供給しているが、海外では、熱分解(※注)というリサイクル方法が主流となっている。熱分解により生成される分解油やカーボン残渣(ざんさ)は燃料用途だけでなく、タイヤの原料としても再利用可能である。

 この度の PYRO への出資を通じて、熱分解関連製品の付加価値を高め、タイヤメーカーとの連携によるグローバルサプライチェーンの構築を目指しているとの事だ。将来的には、分解油やカーボン残渣を合成ゴムやカーボンブラックの原料として化学・ゴム・タイヤメーカーなどに供給することで、タイヤ業界におけるサーキュラーエコノミーの実現に貢献するとしている。

(※注)無酸素状態で加熱し、物質を分解することで、再生資源を生成するリサイクル方法。

 なお、同社と阪和タイランドは、国際持続可能性カーボン認証制度の1つである「ISCCPLUS 認証」および「ISCC EU 認証」を取得している。同社グループは脱炭素社会の実現に向け、バイオマス製品やリサイクル関連商品の取り扱いを拡大することで、これらの認証を活用して需要家からの社会的ニーズを満たす事業活動を進めていくとの事だ。

 


【PYRO の概要】
会 社 名:PYRO ENERGIE CO., LTD. 〈パイロエナジー〉
所 在 地:タイ王国アユタヤ県
設 立:2016 年
代 表 者:PEERAPON OURAPEEPON
事業内容:タイヤ熱分解リサイクル事業
処理能力:10 万トン/年


本件に関する問い合わせ先
HANWA THAILAND CO., LTD.
TEL:+66-2-343-8877
阪和興業株式会社
東京本社 食品・エネルギー・生活資材新規事業推進室
TEL:03-3544-2315
Mail:2050cn@hanwa.co.jp

【関連記事】
脱石炭時代で再び盛り上がるタイヤチップ市場にひそむ課題

阪和興業、タイのPRALAN ENERGYとR&Tからのタイヤチップ供給に合意

 

(IRuniverse Ryuji Ichimura)

 

 

関連記事

関連記事をもっと見る