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鉄鋼輸出入実績 2023暦年及び12月(速報) ②輸入 普通鋼・特殊鋼概況

2024年1月31日、一般社団法人日本鉄鋼連盟が、2023年12月の鉄鋼輸出入概況を発表した。12月(速報)によれば、全鉄鋼総合計(世界)輸入量は62.4万トン、前年同月(62.1万トン)比0.5 %増の見通しとなった。11月(確定)の輸入量は61万7,459トンだった。

 

12月(速報)普通鋼鋼材輸入量は39.1万トン、前年同月(36.7万トン)比で6.6 %増と13か月連続の増加の見通し。11月(確定)普通鋼鋼材輸入量はは40.5万トンだった。

 

2023年12月(速報)普通鋼鋼材、仕入れ先別輸入量では、韓国(23.8万トン、前年同月比14.2%増)が11か月連続の増加、台湾(8.3万トン、同比2.4 %増)は2か月ぶりの増加の見込み。一方、中国(6.5万トン、同比9.1 %減)が6か月ぶりに減少する。

 

 

<全鉄鋼輸入量:暦年推移  図1>

 

2023暦年[1月~12月(速報値)累計]の全鉄鋼輸入量は、757.5万トンと、2022暦年(745.6万トン)比1.6%増、2021暦年輸入量(754.8万トン)をも上回る見通しとなった。

 

仕入れ先別では、韓国が357.7万トンで前年同期比14.4 %増、中国が144.7万トンで前年同期比1.2 %増及び台湾が100.0万トンで前年同期比2.6 %増となり、3か国からの輸入量はともに前年同期比増となる見通し。

図1に総合計(全鉄鋼)、フェロアロイ及び普通鋼の輸入用 暦年推移を示す。

図1 輸入量暦年推移(全鉄鋼総合計、フェロアロイ及び普通鋼鋼材)

 

 

<普通鋼輸入量:暦年推移  図2>

 

2023年(1月~11月)累計普通鋼鋼材輸入量(実績)は、430万7,860トンで、既に2022暦年輸入量を超えた。

 

2023暦年の普通鋼鋼材輸入量見込みは469万8,369トンとなり、2022暦年の普通鋼鋼材輸入量(422万8,895トン)比で11.1 %増となり、前暦年比では3年連続で増加の見通しとなった。

 

仕入れ先別では、韓国が294.6万トンで前年同期比11.8 %増、中国が79.4万トンで前年同期比22.2 %増、及び台湾が85.5万トンで前年同期比7.5 %増となり、3か国からの輸入量はともに前暦年比増の見込み。

 

2022暦年の普通鋼鋼材の仕入れ先別では、台湾(79万5,103トン、同7.0 %増)が5年ぶり、中国(65万795トン、同29.9 %増)が2年連続の増加だった。一方、韓国(263万4,547トン、前年比3.0 %減)が2年ぶりの減少だった。

 

図2 普通鋼仕入先別輸入量(暦年)推移

 

その他、普通鋼の輸入量が前暦年比で輸入増の見通しとなったのは、

タイ、インドネシア、マレーシアポーランド、トルコ、ブラジルである。

 

 

<鉄鋼連盟による輸入概況>

 

<2023年 12月(速報)輸入概況>

<総合計輸入量>

・総合計輸入速報(図1総合計:水色棒グラフ)では202312月(速報)の輸入量は62.4万トンでと前月(61.7万トン)比では1.0 %増、前年同月(62.1万トン)比では0.5 %増と2か月ぶりの増加の見通し。

 

・仕入れ先別では、前年同月比では韓国が19.8 %増の28万8,964トン、台湾が同比1.4 %増の9万3,392トン、一方、中国が同比9.1 %減11万8,151トンの見通し。

 

図3に総合計、普通鋼及びフェロアロイの輸入量推移を示す。暦年、年度及び四半期データは、月率換算で表示している。

 

図3 品種別輸入量推移(月率換算)2016年(暦年)~2023年12月(速報)

 

2023年1月~12月(速報値)累計の全鉄鋼輸入量は、757.5万トンと、2022暦年(745.6万トン)比1.6%増の見込みとなった。2021暦年(754.8万トン)をも上回る見込み。

 

仕入れ先別では、韓国が357.7万トンで前年同期比14.4 %増、中国が144.7万トンで前年同期比1.2 %増及び台湾が100.0万トンで前年同期比2.6 %増となり、3か国からの輸入量はともに前年同期比増。

 

韓国、中国及び台湾からの月別輸入量推移を表1に示す。

 

 

<普通鋼鋼材輸入量>

12月の普通鋼鋼材輸入量(速報)は39.1万トン、前年同月(36.7万トン)比で6.6 %増と13か月連続で増加の見通しとなった。

 

202312月の普通鋼鋼材輸入量(速報)仕入れ先別(図4)では、前年同月比では、韓国は(23.8万トン:茶色折れ線)14.2 %増の11か月連続、台湾は(8.3万トン:うぐいす色棒グラフ)同比2.4 %増の2か月ぶりの増加、一方、中国は(6.5万トン:青棒グラフ)同比9.0 %減と2か月ぶりの減少の見通しとなった。

 

・11月の普通鋼鋼材輸入量(確定)は40万4,867トン、前年同月(35万8,561トン)比で12.9 %増と12か月連続で増加した。

 

  2023年の普通鋼鋼材の輸入量は増加傾向にある。2023暦年上半期(1月~6月)の輸入量は225万5,387トン、前年上半期(166万2,929トン)比で10.8 %増加となった。

 

  2023年1月~12月(速報)累計から、普通鋼鋼材輸入量見込みは469万8,369トンとなり、2022暦年の普通鋼鋼材輸入量(422万8,895トン)比で11.1 %増となり、前暦年比では3年連続で増加の見通しとなった。

 

<仕入れ先別>

2023年11月の普通鋼鋼材輸入量(確定)仕入れ先別では、韓国(26.2万トン、前年同月比16.1 %増)が10か月連続、中国(7.1万トン、同32.8 %増)が5か月連続の増加となった。

一方、台湾(6.4万トン、同12.2%減)は5か月ぶりの減少だった。

 

2022暦年の普通鋼鋼材の仕入れ先別では、台湾(79万5,103トン、同7.0 %増)が5年ぶり、中国(65万795トン、同29.9 %増)が2年連続の増加となった。一方、韓国(263万4,547トン、前年比3.0 %減)が2年ぶりに減少した。

 

2023暦年上半期(確定)では、韓国が141.8万トン(暦年換算:283.7万トン)で前年同期比8.8 %増、中国が36.2万トン(暦年換算:72.5万トン)で前年同期比32.9 %増及び台湾が42.5万トン(暦年換算:85万トン)で前年同期比12.8 %増となり、3か国からの輸入量はともに前年同期比増となった。

 

 

2023年1月~12月(速報)累計から、普通鋼鋼材輸入量仕入れ先別見込は、韓国が294.6万トンで前年同期比11.8 %増、中国が79.4万トンで前年同期比22.2 %増、及び台湾が85.5万トンで前年同期比7.5 %増となり、3か国からの輸入量はともに前暦年比増となる。

 

2022年度の普通鋼鋼材の仕入れ先別では、韓国(267万2,245トン、前年比1.7 %増)が2年ぶり、中国(69万2,575トン、同20.9 %増)が2年連続、台湾(83万5,861トン、同19.0 %増)が4年ぶりに、いずれも増加した。

 

図4 普通鋼鋼材仕入れ先別輸入量推移(月率換算)2017年(暦年)~2023年12月(速報)

 

韓国からの輸入量は、12月を除けば、2022年6月から22万トン超えで増加傾向を示した。

 

輸出税の還付を撤廃直後は増加した中国からの輸入量は2021年10月をピークに減少傾向を示したが、2022年に入って10月、12月及び2023年3月は7万トンを超えた。その後は4月及び6月を除いて、6万トン超えを維持している。

 

台湾からの輸入量は2023年5月に2021年4月以来、25か月ぶりに8.4万トンを超えた。その後は6万トン~8万トンで推移。

 

 

韓国、中国及び台湾からの輸入量を表2に示す。

 

<特殊鋼鋼材輸入量>

 

特殊鋼鋼材の2023年度12月(速報)の輸入量は3.5万トンと前年同月(3.6万トン)比2.4 %減、前月(4.1万トン)比では12.8 %減の見通しとなった。

 

2022暦年では、特殊鋼鋼材輸入量は、51万4,853トンと前年同期(57万3,769トン)比10.3%減だった。2022年度では、48.3万トンと前年同期(55.2万トン)比12.7 %減であった。

 

2023暦年上期(1-6月累計)の輸入量は、前年同期(27.4万トン)比20.1%減の21.9万トンとなった。

2023暦年[1-12月(速報)累計]では44万7,649トンとなり、前暦年(51万4,853)比13.1%減となり前暦年を下回る見通し。

 

韓国、中国及び台湾からの輸入量を表3に示す

 

<2023年11月の鋼材輸入の動向(確定)>

 鉄鋼連盟の鉄鋼需給の動き(2024年1月)によると、

・ 11 月の鋼材輸入(普通鋼+特殊鋼)は、前年同月比 10.8 %増の45 万トンと10 か月連続の増加となった。国別では、台湾(11.2 %減・5か月ぶり)が減少したものの、韓国(17.5 %増・10か月連続)、中国(13.9 %増・5か月連続)、が増加した。

 

・ 鋼種別では、普通鋼(12.9 %増)が12か月連続の増加となったものの、特殊鋼(6.4 %減)は2か月連続の減少となった。特殊鋼のうち、ステンレス鋼(10.8 %減・2か月連続)、その他合金鋼(1.3 %減・2か月連続)がともに減少した。

 

鉄鋼連盟:鉄鋼需給の動き(2024年1月)より、2021年11月から2023年11月迄の普通鋼+特殊鋼の国別推移を図26に示す。

 

・ 2022 年度の鋼材輸入(普通鋼+特殊鋼)は、前年比2 %増の479.7万トンと2年連続で増加した。月換算値では40万トン。

 

鉄鋼連盟:鉄鋼需給の動き(2024年1月)より、2023年11までの普通鋼鋼材輸入量(表9)及び特殊鋼鋼材輸入量(表10)を示す。

 

 

(IRUNIVERSE tetsukoFY)

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