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工作機械工業会 受注速報 3月3.8%減1356億円と15ヶ月連続減少、23年度14.8%減

工作機械3月受注は1356億円(3.8%減)、15ヶ月連続内外減少

 

 4/9の15時に日本工作機械工業会の2024年3月受注速報が開示された。3月受注は1356.47億円(同月比3.8%減)と15ヶ月連続減も年度末月で前月比では18.8%増となった。なお確報は4/18公表予定。

 

 

 内訳は外需が864億円(同月比5.7%減)と中国の景気回復遅れ等で15ヶ月連続減も春節影響などを懸念したものの5ヶ月連続で1ケタ台のマイナスに止まった。但し4月以来900億円割れが続いており、底バイが続いている。内需は492億円(同10.2%減)と19ヶ月連続同月比減少となったが、14ヶ月ぶりに1ケタ減にとどまり、単月では年度末ということもあり前月比51.3%増と年度での受注消化効果もあり、23年度最大受注となった。全体として内需の3月受注は特殊要因となるかが今後の焦点。海外は金利高でも円安継続も有り高性能な日本の工作機への需要があり、それなりの受注が確保できていると推定されるが、当面、底横ばい状況が続くとみられる。

 

 23年度としては1兆4531億円(14.8%減)と15年度の1兆3990億円以来の低水準となった。受注総額が前の年度比マイナスとなるのは新型コロナウイルスの影響を受けた20年度以来3年ぶり。内訳で外需は9956億円(11.4%減)で、18年度以来の1兆円割れとなったが、歴代5番目の金額を確保している。一方で内需は4575億円(22.3%減)と、13年度の4220億円以来の低水準に止まり、国内の需要低迷が全体にも大きく影響している。

 

 

 

鍛圧機械3月受注は3.9%減の280億円で6ヶ月連続減、23年度は5.3%減の2719億円

 

 金属加工機械である鍛圧機械の3月受注(4/8発表)は280.5億円(同月比3.9%減)、6ヶ月連続減少となった。国内が210.63億円(同月比18.0%増、前月比76.6%増)と、年度末効果もあり前月比大幅増。鉄鋼15.1%増。輸送26.4%増、一般17.5%増、金属8.9%増、電機40.7%増など軒並み増加した。輸出は69.91億円(同月比38.4%減)と6カ月連続で2ケタ減が続いている。中南米のみプラスで同月比北米が2.1%減、中国は春節明けでも46.2%減、東南アジア向け16.7%減など軒並み減少。機種別でプレス系が123.1億円(同月比7.8%減)。同月比超大型、中型、小型プレスは何れも減少、大型プレスは18.7%増。板金系は157.4億円(同月比0.7%減)。同月比レーザ・プラズマ45.1%増、プレスブレーキ4.8%増も、パンチングプレス30%減などに。全般的にはプレス系、板金系ともに輸出が振るわず、世界経済の低迷が影響しているとみられる。

 

 

  23年度鍛圧機械受注は2719.31億円(5.3%減)、サービス含むではサービス等が925.14億円(4.6%増)で、3644.46億円(3.0%減)となった。国内の機械合計は1624.55億円(0.1%増)と3年連続で増加。自動車が25.8%増と牽引したが、一般機械8.4%減、電機3.6%減、鉄鋼・非鉄金属20.3%減など跛行色が出ていた。輸出は1094.76億円(12.4%減)と2ケタ減少に。地域別では北米が28.1%増、インドも45.7%増、中南米96.4%増も、主力の中国51.2%減、韓国・台湾52.8%減、東南アジア22.7%減などが影響した。機種別ではプレス系1496.53億円(2.4%減)、板金系1222.79億円(8.7%減)といずれも減少、プレス系は国内プラスも板金系は内外とも減少に。

 

 

 

(H.Mirai)

 

 

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