令和5年度自動車リサイクルにおける再生材利用拡大に向けた連携推進事業の公募結果を公表――環境省
2024/04/10 18:13 FREE
環境省は2024年4月9日「令和5年度自動車リサイクルにおける再生材利用拡大に向けた産官学連携推進事業」の公募結果を公表した。
以下は同事業の詳細になる。
- 環境省は、脱炭素社会構築に資する資源循環システム構築の加速化を図るため、従来型の化石由来資源利用を段階的に改めることとしています。
- 本事業は、自動車リサイクルに関わる製造業者やリサイクル業者等の連携により高品質な再生材の利用拡大に向けた技術の構築を行い、プラスチックのリサイクル技術・システムの高度化を図るなど、社会実装を見据えた技術的課題を解決し、事業化に向けた必要な実証を行うものです。
- 令和5年度事業について、委託事業の公募を令和5年12月25日(月)~令和6年1月24日(水)の期間で実施しました。
- 同事業に応募のあった案件について、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会における審査を行い、採択すべき事業を選定したのでお知らせします。
■ 「令和5年度自動車リサイクルにおける再生材利用拡大に向けた産官学連携推進事業」の公募概要
環境省は、脱炭素化を進める観点から、従来の資源循環の取組から更に踏み込んだ資源の徹底活用を図るとともに、当該活用プロセスの省CO2化を図ることとしています。廃棄物・資源循環分野からの温室効果ガスの排出量の多くを廃プラスチック等の焼却・原燃料利用に伴うCO2が占めており、2050年カーボンニュートラルを実現するためには、化石由来資源が使われているプラスチック製品のリサイクルが不可欠です。
また、自動車リサイクルにおいて、現在欧州で2030年以降にEU域内で流通する自動車において一定比率以上の再生プラスチックを使うことを義務化する規則案(自動車設計の循環性要件及び廃自動車管理に関する規則案)が提案されている。このような国際環境変化への対応は、我が国企業の産業競争力の観点からも重要です。
本事業により、社会実装に向けた技術的課題を解決し、事業化に向けて必要な実証を行うことを目的とした以下の事業を行います。
① AI等を活用した脱炭素型の高度な自動車部品解体プロセス等の技術実証
② リサイクル阻害となるPOPsを含む廃プラの高度選別技術の実機の実証事業
■ 選定結果
申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会による審査を行った結果、下記事業者を選定しました。
(IRuniverse G・Mochizuki)
関連記事
- 2025/06/30 デンソーなど6社、自動車産業の動静脈連携組織「BlueRebirth」設立へ
- 2025/06/30 【貿易統計/日本】 2025年5月の廃プラスチック輸出入統計
- 2025/06/30 自動車リサイクルサミットⅣ 報告⑥(番外編) 元鉄鋼マンの聴講感想記
- 2025/06/30 【参加者募集中】ICMアジア2025(電池・自動車・電子機器リサイクル国際会議)― 日本から30名限定の視察団を組織予定
- 2025/06/30 クルマの再資源化のリアルに迫る! 自動車リサイクル現場を巡るプラントツアーREPORT
- 2025/06/29 週刊バッテリートピックス「夏バテに注意」「Eキューブが三元系の無力化技術」など
- 2025/06/29 ある中国系大手スクラップディーラーの事件から長年指摘されていた外国人労働問題について多面的に考える
- 2025/06/29 好事魔多し オオノ開發 昨年12月の社員の死亡事故で書類送検
- 2025/06/28 生産動態統計(25年4月):カーボンブラック
- 2025/06/28 (速報)日本国内自動車生産 2025年5月生産台数60万4千台 前年同月比2.0%減 5か月ぶりマイナスへ