大阪ガス(Daigas)アジア地域のe-メタン利用拡大目指し、韓国SK E&S社と共同検討開始
大阪ガス株式会社(代表取締役社長:藤原 正隆)は、韓国の大手エネルギー事業者であるSK E&S社と、e-メタン利活用をはじめとした、カーボンニュートラルに関する共同検討の契約を締結した。同検討をきっかけとして、e-メタンの利活用を拡大し、日本を含めたアジア地域のカーボンニュートラル化の実現を目指す。
- SK E&S社との共同検討の背景
Daigasグループは、e-メタンを都市ガスのカーボンニュートラル化を実現する新エネルギーとして普及させるため、日本国内での技術開発・実証に加え、北米・南米・豪州・中東・東南アジアでのe-メタン製造事業を検討。日本を含むアジア地域のカーボンニュートラル化に向けて、アジア地域でのe-メタンの利用・普及を目指している。
Daigasグループは、以前よりLNG調達分野で協業関係にあり、都市ガス事業分野における情報交換や人材交流を行うなど、強い信頼関係を築いてきたSK E&S社と、同契約を締結。e-メタンの利活用拡大に向けて、韓国の大手エネルギー事業者であるSK E&S社とカーボンニュートラルに関する共同検討を実施する。
- 共同検討の内容
今後、DaigasグループとSK E&S社は、カーボンニュートラルに向けた取り組みとして、e-メタンの利活用や水素、アンモニア、バイオガスなどの新エネルギー分野に関する検討を共同で実施する。
水素の利用形態の一つであるe-メタンは都市ガスとほぼ同じ成分であり、既存のLNGの液化・輸送設備および都市ガスインフラやユーザーの燃焼機器を利用を可能にする。そのため、社会コストを抑制しながら都市ガスのカーボンニュートラル化へのスムーズな移行に貢献する。
- 大阪ガスの目指す脱炭素化
大阪ガスは、2050年の脱炭素化実現に向けて、他社と協業しながら技術開発に挑む。CO2をリサイクルし、「e-メタン」として生まれ変わらせる「メタネーション」を確立させ、クリーンなエネルギを一般家庭に供給する未来の実現、地球と人にやさしい生活インフラの提供を目指す。
(IR universe rr)
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