日本伸銅協会は28日、都内で開催の定時総会並びに理事会で、2024年度の正副会長と専務理事を選出した。新会長に就任した鬼王孝志・DOWAメタルテック代表取締役社長は「2023年度の伸銅品生産は63万8000トンとなり、コロナ期の2020年度の64万4000トンを下回った。今後は経済の成長化に伴い、徐々に回復することが予想されている」とし、さらに「リサイクル原料の拡充に向けた未利用リサイクル原料の流通実態調査やGX化推進のための施策に取り組む」と述べ、「厳しい環境下では会員相互の信頼関係を大切にしつつ、伸銅業の社会的役割を果たしていきたい」と力強く語った。

 

　会長に就任した鬼王氏に加え、同日選出された新役員は以下の通り。

 

副会長　小林敬一・古河電気工業取締役会長

副会長　西川賢・宇治伸銅代表取締役社長

副会長　原田真理生・原田伸銅所代表取締役社長

専務理事　桑山広司　氏

 

 

 

　安全事業所・優良従業員表彰式後の親睦会では来賓の経済産業省の浦田秀行製造産業局大臣官房審議官が挨拶を行った。「製造産業政策の大きな柱はGXと経済安全保障」とし、「イノベーションが世界を切り開き、現在欧州主導のサーキュラーエコノミーの流れは変えられず、この点でも日本の競争力を確保していくことが重要」とエールを贈った。

 

 

 

　盛会の中、副会長の小林氏は「伸銅協会のメンバーが一つになって難局を乗り越え、前途ある未来にみんなで向かおう」と述べ、一本締めで締めくくった。

 

 

 

(iruniverse shoji)

 

 

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