24年銅スクラップ市況⑥ 再び上値を試す展開に――中華系の買い戻るもシップバックの声
2024/07/11 15:11
銅スクラップ市況が再び上値を試し始めた。11日現在、1号ピカ線で6月下旬に記録していた直近の安値から70円水準を切り上げて、1キロ1,545円で推移している。押し目買いをきっかけに始まった中華系の買いが勢い取り戻しつつあり、これに9500ドル超の高値圏でもみ合うLME相場(現物)の動向も重なって、上昇基調に弾みがついてきている。先行きに自動車の認証不正問題の影響の広がりが懸念される中、アルミなどに続いて銅でも中国向けでシップバック現象が出始めるなど、相場の頭を抑える弱材料を抱えての反騰局面だけに、上げ余地は限定的との見方もあるが、目先、相場の足元が大きく崩れる気配もまたない。
関連記事
- 2025/05/14 フジクラ:社長ミーティングを開催
- 2025/05/14 古河電工:決算説明会を開催。25/3期は減収減益も26/3期は減収ながら増益予想
- 2025/05/14 住友電工:決算説明会を開催。26/3期は減収減益予想も中計目標は達成へ
- 2025/05/14 SECカーボン: 25/3期は会社計画を大きく下回る。26/3期は2期連続の減収減益へ
- 2025/05/14 関税騒動が変えた世界のスクラップ市場風景――BIR非鉄部門
- 2025/05/14 米中関税引き下げ合意などでLME銅続伸、国内銅建値40円引き上げの1,470円に
- 2025/05/14 三井金属:25/3期決算説明会を開催。26/3期は組織改編もあり、減収減益へ
- 2025/05/14 フジクラ:25年度経営方針について
- 2025/05/14 DOWA HD:25/3期決算説発表、26/3期は増収減益へ。
- 2025/05/13 住友金属鉱山 豪のWinu銅・金プロジェクトの30%権益を取得――リオティントと合意