丸紅は22日、使用済みタイヤをリサイクルしてできる次世代型蓄電池「タイヤ電池」の開発に取り組んできたルネシス(佐賀県みやき町)などタイヤ電池プロジェクトに加盟する18社が、この電池を搭載した街路灯の実証試験を始めると、発表した。
同プロジェクトでは、使用済みタイヤと、汎用資源から得られるイオン原料で製造する蓄電池をタイヤ電池と命名。使用済みタイヤを熱分解し、蓄電池の正・負極活物原料などを抽出したものと、卵の殻など身近な自然素材由来のイオン原料を合わせて製造する。レアメタルなど希少資源を必要としないことなどから注目されている。
今回の実証は、佐賀県みやき町で、太陽光パネルを搭載した街路灯にタイヤ電池を取り付けて蓄電。7月下旬から10月下旬まで、蓄電した電気を使って、連続稼働させる。
同プロジェクトでは、国内で年間約100万トン排出される使用済みタイヤのうち、10万トンをタイヤ電池の原料として活用することで、資源循環型社会を目指していく計画だ。
(IRuniverse Kogure)