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東京ガスが初の洋上風力発電事業に参画、ポルトガルで浮体式

東京ガスが参画した浮体式洋上風力発電所(オーシャン・ウインズ社/プリンシプル・パワー社提供)

 

 

 

 東京ガスは6日、ポルトガルで稼働中の浮体式洋上風力発電所「ウインドフロート・アトランティック」の運営会社に出資し、浮体式洋上風力発電事業に参画する、と発表した。東京ガスによると、国内も含めて、初めての洋上風力発電事業への参画になる。

 

 

 運営会社は、ウインドプラス社。ウインドフロート・アトランティックは、ポルトガル北部ヴィアナ・ド・カステロ市の大西洋沖20kmにある。2020年7月に商業運転を始め、発電容量は3基合計で2・5万kW。世界で数例しかない1万kW級の大型風車を搭載し、商用運転している浮体式洋上風力発電所の一つだ。

 

 浮体式基礎システム「ウインドフロート技術」を採用しており、構造的な安定性に優れ、最大波高20m、最大瞬間風速毎秒38・8mという大しけでも、稼働できた実績があるという。

 

パイオニア的企業と協力強化

 

 この事業に参画する東京ガスの狙いの一つは、ウインドプラス社の大株主であるオーシャン・ウインズ社(スペイン・マドリッド)との協力関係の深化だ。同社は、洋上風力に特化した事業を世界展開している。25年までに運用中か建設中のプロジェクトを500万~700万kW、開発中だけで500万~1000万kWに拡大させる目標を掲げる。

 

 参画した洋上風力発電事業に導入されているウインドフロート技術は、世界トップレベルの技術成熟度を持つスタートアップ、プリンシプル・パワー社(米国カリフォルニア州)のものだ。このスタートアップには、オーシャン・ウインズ社が出資しており、20年5月に東京ガスも出資して、共同株主になっている。こうした縁から、今回の事業参画が実現したという。洋上風力のパイオニア的企業から「操業経験を習得、蓄積して、国内での事業などに展開していく」(東京ガス広報部)方針だ。

 

 東京ガスの木本憲太郎・代表執行役副社長GXカンパニー長は「ウインドフロート・アトランテイックへの事業参画により、オーシャン・ウインズ社との協力関係を更に強化できることを大変心強く思う。今後、この事業参画で得られた知見を活用しながら、浮体式洋上風力の国内での大規模商用化に向けて取り組んでいく」とコメントしている。

 

 

(IRuniverse Kogure)

 

 

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