大紀アルミ:バーレーン王国ALBA社とのアルミニウムドロス処理事業はMOUの締結
大紀アルミニウム工業所(以下大紀アルミ)は、バーレーン王国の大手国営アルミニウム精錬会社である Aluminium Bahrain B.S.C.(以下、「ALBA社」)との間で、バーレーン王国での持続可能なアルミニウムドロス処理事業を行うため、基本合意(以下、「MOU」)を締結した。
今回のMOU締結に基づいて大紀アルミ及びALBA社は、バーレーン王国と日本のパートナーシップ、及び両社の積極的なコラボレーションを開始。
1.MOU締結の理由及び内容
本件は、大紀アルミ及びALBA社が保有する、長年にわたり培ってきたアルミニウム精錬に関する経験と技術力を活かし、ALBA社のESGロードマップに沿って、アルミニウムドロス処理事業に関する両社の合弁事業の実現を目指すために締結すること。
8月7日には、バーレーン王国のALBA社で両社による調印式が開催され、ALBA社CEOのAliAl-Baqali氏が「大紀アルミニウム社との戦略的提携は、ALBAのサステナビリティの旅における極めて重要な瞬間です。大紀アルミニウム社の技術力を活用することで、大紀アルミは事業を最適化するだけでなく、バーレーン経済にも貢献します。このコラボレーションは、循環型経済を推進しながら、ステークホルダーのために永続的な価値を創造するという大紀アルミの献身を強調する。この合弁事業は、持続可能なアルミニウム生産のモデルとして機能し、前向きな変化を促進するコラボレーションの力を実証するでしょう。」と宣言。
また、大紀アルミ代表取締役会長の山本隆章は「今回のMOU締結により、我々のグローバルなパートナーシップを構築し、ALBA社及びバーレーン王国の持続可能な環境目標の達成に向けて支援を行います。私たちは、世界でも有数のアルミニウム精錬メーカーであるALBA社と戦略的提携ができることを大変誇りに思い、このパートナーシップが持続可能なアルミニウム業界の発展に大きく貢献するものと確信しています。大紀アルミは1922年の創業以来100年以上、アルミニウムのリサイクル事業に注力してきました。そして、両社の製品・技術・サービスを通して、サステナビリティの実現に貢献していきます。」と宣言した。
調印式には、大紀アルミから、代表取締役会長の山本隆章、取締役専務執行役員の後藤和示、ALBA社から、Ali Al-Baqali氏(Chief Executive Officer)、Hisham Al Kooheji氏(Acting Chief Marketing Officer)、ほかALBA社の経営陣が出席した。
■調印式
2.ALBA社についてバーレーン王国に本社を置く世界大手の国営アルミニウム精錬会社。1971年の操業開始以来、ALBA社の精錬所は数次にわたり拡張され、現在のアルミニウム年間生産能力は162万トン。同社のアルミニウム製品は、約半数が国内のアルミ下流産業に供給され、残りが世界各国に輸出販売されている。過去50年以上にわたり、ALBA社はバーレーン王国の社会的、産業的、経済的発展に大きく貢献しており、同社はバーレーンのGDPの約12%を占めるアルミニウム・セクターの中心的存在。
3.今後の見通し
今回のMOU締結は、今後の協業の方向性を確認するものであり、具体的な協業内容等につきましては、今後、合弁事業に向けた個別協議を行って決定。
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