24年銅スクラップ市況⑨ LME見合いで上げ足に弾み 8月下旬比65円高――発生薄は一層深刻な状況に
2024/10/02 18:25
8月中旬にいったん底入れを確認し反発に転じた後も、上下動を繰り返し方向感の定まらない値動きを見せていた銅スクラップ市況がここにきて上げ足速めている。指標となるLME相場(現物)が9月中旬以降1トン当たり9,000ドルの大台に定着し、再び1万ドルを窺う気配を見せ始めているためで、国内のスクラップ発生薄も重なって勢いに弾みがついている。2日現在、1号ピカ線で、8月下旬比65円高の1キロ1,380円の水準にある。9月上旬の直近安値比では130円高だ。ただ、実需の裏付けを欠いたLME相場頼みの高値追いの面も否めず、同相場の反落や一段の円高進行で調整を迫られる余地を残しての上げ局面となっている。
関連記事
- 2025/07/11 銅高に連れてLME亜鉛続伸、国内建値24円引き上げ、469円に
- 2025/07/10 海外で盛り上がる空調・銅管需要――ダイキン、25年度の家庭用ルームエアコン世界生産台数最多に
- 2025/07/10 銅価格、世界で混乱 NY↑ロンドン↓ 中国の輸入プレミアム急伸、チリは大統領困惑
- 2025/07/10 米関税政策不安でLME銅は続落、国内銅建値20円引き下げの1,470円に
- 2025/07/10 電線業界:米国、銅関税50%の影響について
- 2025/07/09 豪州の銅輸出、2026年度に180億豪ドル突破へ 脱炭素社会の需要が追い風
- 2025/07/09 米国 銅に50%関税措置へ、国内市場関係者はどう(銅)みているのか!?
- 2025/07/09 銅スクラップ輸出入Report #131輸出 中国向け昨年並みの輸出 中国以外の輸出減少
- 2025/07/09 銅スクラップ輸出入Report #130輸入 単月の輸入量最多記録更新続く
- 2025/07/09 米、銅に50%関税か トランプ氏が言及、米輸出誘えばスプレッド拡大など混乱の恐れ