24年銅スクラップ市況⑨ LME見合いで上げ足に弾み 8月下旬比65円高――発生薄は一層深刻な状況に
2024/10/02 18:25
8月中旬にいったん底入れを確認し反発に転じた後も、上下動を繰り返し方向感の定まらない値動きを見せていた銅スクラップ市況がここにきて上げ足速めている。指標となるLME相場(現物)が9月中旬以降1トン当たり9,000ドルの大台に定着し、再び1万ドルを窺う気配を見せ始めているためで、国内のスクラップ発生薄も重なって勢いに弾みがついている。2日現在、1号ピカ線で、8月下旬比65円高の1キロ1,380円の水準にある。9月上旬の直近安値比では130円高だ。ただ、実需の裏付けを欠いたLME相場頼みの高値追いの面も否めず、同相場の反落や一段の円高進行で調整を迫られる余地を残しての上げ局面となっている。
関連記事
- 2024/10/04 会話で読み解くLME入門29#ドクターカッパー 明日はどっち !?
- 2024/10/04 ウガンダに国営鉱業企業が誕生 「自国に利益を」資源輸出国から加工国への転換目指す
- 2024/10/04 住商グローバルメタルズ 金属業界の脱炭素をリード、米スタートアップSUN METALONへ出資及び事業連携
- 2024/10/03 世界の鉱業企業は資本不足に悩む 景気低迷下で利益圧力強く、英EYレポート
- 2024/10/03 黄銅条輸出Report#22 伸び一服 中国タイ向け伸び悩む インド向け輸出急増中
- 2024/10/03 日本の銅箔輸出Report #55 輸出伸び一服 中国向け堅調 米国向け減速が足を引っ張る
- 2024/10/03 銅板輸出Report #61 輸出量増加一服 ただ高付加価値の銅板輸出増加中
- 2024/10/03 10月の世界経済 やや下向き、中国景気対策に即効性なし・野村証券の高島氏
- 2024/10/03 ニッケル高騰に連れてLME銅相場続伸、国内建値60円UP、1510円に
- 2024/10/02 9月の銅の概況及び10月の見通し 橋本アルミ(株)橋本健一郎