会話で読み解くLME入門30# 11月上旬の米2大イベント待ち⁉――中国の財政出動型景気刺激策の行方
2024/10/28 17:35
季節外れの怪談噺だったのか。出るぞ、出るぞと目を凝らしていたら、何事もなく空が白み始めた。中国の財政出動型の景気刺激策のことである。金融政策と並んで、国債発行の方向なども示され、それらしき影はみえたものの、肝心の中身がはっきり見えず、肩透かしを食った形の市場にはうつろな気配も漂う。実際、LME銅相場(現物)は依然高値圏にあるとはいえ、足元失速気味である。再度、1万ドルの大台を抜いてくるのかと、高値波乱相場の予感に身構えていたわれらが堂林記者も拍子抜けした様子。中国の財政政策の具体策、そのすべては大統領選、利下げの行方といった11月上旬にある米の2大イベントの決着待ちということなのか。24年最後の相場シナリオを読み切れず、思案投げ首である。師匠とじっくりひざ詰めで話したくなってきた。
関連記事
- 2024/11/05 銅鉱石輸入Report#33 2024年 チリからの回復により4年ぶりに多い輸入量
- 2024/11/05 精製銅輸出Report #63 2024年1-9月輸出 4年ぶりに多い量
- 2024/11/05 LME Weekly 2024年10月28日-11月1日 銅は原油・貴金属安や米大統領選控えた様子見で5週続落
- 2024/11/04 上海プレミアム価格動向(11/1)
- 2024/11/04 主要非鉄の総在庫量とLME価格(11/1)
- 2024/11/04 LMEの現物と先物の鞘(11/1)
- 2024/11/02 住友電工:25/3期中間決算を受けて電話会議を開催
- 2024/11/01 中国以外での新しい事業展開における機会と課題――BIRシンガポール2024 非鉄金属部門
- 2024/11/01 2024年10月LME銅相場&国内銅建値の推移 中国景気刺激策期待の後退やドル高・米追加金利引き下げの不透明感で失速
- 2024/11/01 貴金属安と欧米株安などで LME銅相場反落、スタート建値は10円引き下げ1,480円に、亜鉛・鉛もDOWN