トヨタオーストラリアは10月29日、自社ホームページ上で、「豪資源大手BHPと共同で、ピックアップトラックの『ハイラックス』」の電気自動車(EV)の実証実験を行う」と発表した。小型商用EVの鉱山環境での実験は世界初で、商用車に電動化の波が及んでいる一例となる。
トヨタが生産したEVハイラックスを、BHPが2024年11月下旬から1年間に渡りBHPのポートヘッドランド事業所で試用する。ポートヘッドランドは豪最大の鉄鉱石積出港で、EVハイラックスはこれまでディーゼル軽自動車が担っていた業務を行う。両社は2023年8月に協業に関する覚書を締結していた。
BHPは鉱山現場での捏炭素化を進める。BHPグループ調達責任者のラシュパル・バッティ氏は発表資料中で、トヨタとのパートナーシップについて「事業の脱炭素化への道は、私たちだけでは歩むことはできない。新技術の開発を加速するために、私たちは業界の相手先ブランド供給業者や利害関係者と協力する」と話した。
プレスリリース:Toyota Australia and BHP to Trial First-Ever Battery Electric HiLux Double Cab | Latest News
(IR Universe Kure)