パナソニックエナジー、乾電池由来の微量要素肥料を共同開発
2024/12/20 21:19 FREE

使用済み乾電池を活用した熔成微量要素肥料のリサイクルプロセス(フロー図)
パナソニックエナジー(大阪府守口市、只信一生社長)は20日、同社製の使用済み乾電池から分離した亜鉛やマンガンなどの成分を含む混合粉末(ブラックマス)を微量要素肥料の原料に活用するリサイクルプロセスを確立したと発表した。東洋製罐グループホールディングスの連結子会社であるTOMATEC(大阪市北区、横山輝尚代表)との共同の取り組み。
リサイクルプロセスでは、パナソニックエナジーが使用済み乾電池からブラックマスを分離。TOMATECがコーティング、封止、絶縁など様々な特性を利用した機能性ガラスに加工する独自のガラスフリット化技術を用いて、その混合粉末を原料に熔成微量要素肥料化を行う。農業分野における乾電池リサイクルは、パナソニックエナジー初の取り組みとなる。
また、同電池由来の肥料を2024年度中にTOMATECから販売開始することも決定した。
(IRuniverse K.Kuribara)
関連記事
- 2025/06/16 動き出す「金属盗対策法」――指定金属切断工具の隠匿携帯には罰則
- 2025/06/16 豪Livium社 レアアースリサイクル推進へ 複数の抽出技術開発企業と協議中
- 2025/06/16 政府系科学機関CSIRO 黒鉛研究開発助成金プログラムへの応募開始 豪州の黒鉛を世界へ
- 2025/06/16 環境大臣政務官が、自動車リサイクルの最前線リバー川島・ELV川島事業所を視察
- 2025/06/16 産業用電子機器輸出入レポート#71パソコン輸入 台数17か月連続増加するも平均単価急落
- 2025/06/15 週刊バッテリートピックス「アイシンがファスナー式太陽電池」「FDKが高出力電池量産」など
- 2025/06/13 DOWA子会社が村田製作所からサプライヤー表彰を受賞―リサイクル金属の循環スキームを共同構築
- 2025/06/13 環境省 中環審の脱炭素型資源循環システム構築小委員会開催〜高度化法概要について
- 2025/06/13 トクヤマ他 使用済太陽光パネル資源循環推進・北海道コンソーシアム設立
- 2025/06/13 レゾナック、日本製鉄他 排出 CO2 の有効活用によるグリシン製造研究開発が、NEDO 採択