オートモーティブワールド2025でふと足を止めた気になる企業特選
22日から東京お台場のビッグサイトでオートモーティブワールド2025が開催された。
初日からなかなかの混雑ぶりであったが、そのなかでいくつか気になる企業があったので簡単に紹介する。
最初に入口付近で目についたのが三洋貿易のEVバッテリーの劣化診断機器。これはすでに中国で使われているものを
同社が代理店となって今回お披露目しているもの(EverBlueDraive)。
次に、フェライト磁石では世界一の中国、横店集団のブース。ここではマグネットはもちろんだが、子会社のDMEGCでは三元系リチウムイオンバッテリーのセルを生産している。
ソーラーパネルもこちらで扱っている。日本でのビジネス領域を広げている中国発のグローバル企業である。
また非鉄金属スクラップリサイクルではつとに有名な野末商店(静岡県浜松市)も今回気合を入れて初出展。
「モーターから99%の銅を作り出す」
というキャッチフレーズで大々的にNOZUEユニフォームでアピールしていた。NOZUEでは、まさにモーターなどの生産企業とショートカットの
クローズドループを作ることでダイレクトに資源循環を推進していきたい、というテーマをもっている。
話を聞いたのは同社の野末洋介社長と原川氏。気合が入っていた。
次にDOW&東レ。
バッテリーを保護するシリコーンゴムは需要が伸びそうだ。ポリオレフィン系の再生(リサイクル)事業も行っている。欧州のELV(廃車)規則にあわせたもので
ELVからの樹脂をメカニカル、ケミカル、アドバンストリサイクルの3手法で行っている、とダウケミカル日本の熊添さん。
台湾からの出展企業は今回も目立ったが、特にユニークだったのは車王電子有限公司(Mobiletron)。
電子機器メーカーでありながら、EVバスも生産している会社。LFPバッテリーも自社生産しているという(セルのみ中国から)。
(IRuniverse YT)
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