1月のアルミ概況および2月の見通し 橋本アルミ(株)橋本健一郎
予測レンジ
LME 現物後場買い2400-2700ドル →
スクラップ 据え置き~ +10円(前月最終価格より) ↑
為替 150-160円 (一か月間TTM) 円高
■国際概況
トランプ大統領再選に伴う米国第一主義や中国AIディープシークショックやなどマイナス材料があったが、12月米CPIが事前予想内だったこと、トランプ米大統領による中国からの輸入に対する関税賦課に消極的な発言を受けて上昇
月末日 スタート価格より100ドルUPの2617ドル
■前月の経済指標
◆月間のドル/円レート (TTS)
159.18 → 155.43(円)
出典 MIRU
【国内指標】
生産動態統計によると12月の自動車生産台数は前年比-8.5%の64万5363台
輸出は前年同月比-7.8%の37万9074台
◆自動車販売台数
日本自動車販売協会連合会によると1月の自動車販売台数(軽除く)は前年比+10.1%の23万8906台
自動車生産台数
出典 生産動態統計
自動車販売台数推移
出典 日本自動車販売協会連合会
【住宅着工戸数】
12月の新設住宅着工は,持家,貸家が増加したが,分譲住宅が減少したため,全体で前年同月比2.5%の減少となった。また,季節調整済年率換算値では前月比1.6%の増加となった。
○新設住宅着工戸数は 62,957戸。
・前年同月比 2.5%減, 8か月連続の減少
○新設住宅着工床面積は 4,893千㎡。
・前年同月比 2.5%減, 8か月連続の減少
○季節調整済年率換算値では 787千戸。
・前月比 1.6%増, 3か月ぶりの増加
【アルミ圧延・押出品生産数】
日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比 -0.1% 13万6928t マイナスに反転
出典 日本アルミニウム協会
【アルミニウム2次合金 同合金地金等生産実績】
前年比 -8% 5万6261t 5カ月連続マイナス
出荷 ―9.7% 5万5384t 5カ月連続マイナス
出典 日本アルミニウム合金協会
【貿易指標】
【輸出】
新地金 +18.3%の309t
二次合金 -15.8%の668t
スクラップ -5.3%の3万3641t
アルミ缶 +18.1% 6376t
輸出推移
出典 財務省貿易統計
【輸入】
新地金 +41.5% 10万9285t
二次合金 +14.5%の10万509t
スクラップ +65.5%の983t
合金スクラップ -16.7%の7261t
輸入推移
出典 財務省 貿易統計
■国内概況まとめ
【自動車生産】
生産動態統計によると12月の自動車生産台数は前年比-8.5%の64万5363台
輸出は前年同月比-7.8%の37万9074台
【自動車販売】
日本自動車販売協会連合会によると1月の自動車販売台数(軽除く)は前年比+10.1%の23万8906台
【住宅着工戸数】
12月の新設住宅着工は,持家,貸家が増加したが,分譲住宅が減少したため,全体で前年同月比2.5%の減少となった。また,季節調整済年率換算値では前月比1.6%の増加となった。
○新設住宅着工戸数は 62,957戸。
・前年同月比 2.5%減, 8か月連続の減少
○新設住宅着工床面積は 4,893千㎡。
・前年同月比 2.5%減, 8か月連続の減少
○季節調整済年率換算値では 787千戸。
・前月比 1.6%増, 3か月ぶりの増加
【アルミ圧延・押出品生産数】
日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比 -0.1% 13万6928t マイナスに反転
板 類 8万5356t +1.6% 2カ月連続プラス
押出類 5万1572t -2.8% 5カ月連続マイナス
【アルミニウム2次合金 同合金地金等生産実績】
前年比 -8% 5万6261t 5カ月連続マイナス
出荷 ―9.7% 5万5384t 5カ月連続マイナス
【輸出】
新地金 +18.3%の309t
二次合金 -15.8%の668t
スクラップ -5.3%の3万3641t
アルミ缶 +18.1% 6376t
【輸入】
新地金 +41.5% 10万9285t
二次合金 +14.5%の10万509t
スクラップ +65.5%の983t
合金スクラップ -16.7%の7261t
【見通し】
【自動車】
12月の自動車生産が-8.5%。1月国内販売台数が前年比+10.1%
販売が増加 生産は4カ月連続減少。
トランプ関税による自動車販売の影響に注視。
【アルミ圧延・押出品生産数】
日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比 -0.1% 13万6928t マイナスに反転
板 類 8万5356t +1.6% 2カ月連続プラス
押出類 5万1572t -2.8% 5カ月連続マイナス
【スクラップ景況予想】
流通(一次問屋)在庫はLME価格が2516から2617ドル台と上昇局面だったが円高で相殺される形で特に変わらず
メーカー在庫は自動車生産の減少やトランプ関税による先行き不透明感から積極的には買わないのではないか
【LME・為替予想】
今月は以下の項目に左右される
●米とトランプ大統領の関税政策
コロンビアに続きメキシコ、カナダ そして中国と交渉中ではあるが、あくまで交渉材料の一環であるが各国の対応によっては長期化や世界経済への影響もあり一時的な急落の可能性あり
●日米首脳会談
2月7日に開催される日米首脳会談での日本への関税やそれに対する日本の対応
代替策がキーポイント。
こちらも一時的な急落要因
これらを踏まえた今月のアルミ価格は 2400―2700ドル(セツル)との予想。
ドル円値は150円~160円(TTM)台を予測。
スクラップ購買価格に関しては 据え置きから+10円程度と予想している。
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