親和スチール 挑戦と破壊!3トン電気炉稼働!

大手ステンレススクラッププロセッサーの親和スチール(本社 北九州市 守田幸泰社長)は25日、若松第一営業所にて3トン電気炉の火入れ式を神事に則って厳かに執り行った。
守田社長の挨拶は以下の通り
まず初めに、第1営業書の皆様、本当にお疲れ様でした。
今回の電気炉への投資は正直間違っているかもしれません。
人員も増えました、固定費も増えました、借り入れも増えました。
電気炉なんて正直イノベーションでもないですし、ただの設備かも知れません。
でも、私達はリサイクルが楽しいことを知っています。
昔、価値の無いものを価値のあるように変えたり、低価値のもの、価値あるように変えたり。
リサイクルの楽しさを知っていると思います。
我が社全員に、この楽しいことに対して、成功体験をもっともっと積んで欲しいと思っています。
世の中、この業界は3Kと呼ばれていますが、「楽しい」事を知らないと思っています。
一流の商社よりも「熱い三流」だと思っています。
熱い三流なので、弊社はずっと挑戦し続けたいと思っています。
そして、失敗もたくさんしたいと思います。
プライベートより長くいるこの仲間たちで、もっともっと失敗して、もっと楽しいことを分かち合いたいです。
成功の積み重ねは、人を臆病にします。
成功の積み重ねをリセットするためにも、挑戦をして失敗しましょう。
そして、その失敗を笑い話に出来る成功体験にしていきましょう。
本日はありがとうございました。
この電気炉のエンジニアリングは草野産業が行ったという。すでに2年前からスタートしていた実験炉では真鍮やアルミの混合物の溶解を行っており、そのインゴットを今回、親和スチールがM&Aした株式会社レック(北九州市八幡区)に販売する商流も出来つつある。
今回、稼働した3トン炉ではニッケル系、コバルト系、電池系など様々なスソ物スクラップを溶解することで含有成分のはっきりしたインゴットを生産していく。委託精錬も行う。
こうしたスソ物を器用に固めるプレーヤーぎ少なくなっているだけに、この古くて新しいファンクションは意外に貴重なものになるだろう。
(写真左より筆者、幸泰氏(40歳)、前社長の貞愛さん(?歳)
また、個人的にではあるが筆者は親和スチールとは25年近い付き合いがあるため、あのときの小学生が優秀な若手経営者に成長したことを社長の母上とともに本拠地の若松でお祝いできたことは何より喜ばしかった。
(iruniverse Yuji Tanamachi)
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