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ニッポン自動車大手・日産とホンダの実力の差は

 報道では日産自動車の経営危機が大きな話題になっている。記者が若い頃所属していた企業も記者の在籍期間に何度も経営危機を経験し、経営危機はその企業の文化に根差していると考えてきた。

 

 世界の自動車産業は大きな転機を迎えている。カーボンニュートラルの大きな流れの中で、電動化と自動運転と言う大きな技術課題の競争下で、これまでEV化では先行していた日産自動車(”日産“)はどうして再度大きな経営危機を迎えたのだろうか。またどうしてホンダ技研工業(”ホンダ“)は昨年日産との経営統合が分裂しても経営危機に陥らなかったのだろうか。

 

 ホンダに長年勤務してきた元社員(匿名)の友人に記者が独自で5月13日に取材し、日産の経営危機の本質を探ってみた。

 

 

Q1. ホンダは個性的な創業者の築いた経営哲学の点で日産に比べて逞しい企業文化がこれまで大きな経営危機に陥らなかった理由だろうか?

 

A1. ホンダの場合、技術開発後の新車モデルを製造・販売する決定する際にその役割を任命された責任者を信頼して、全権を委任して決定する文化がある。その点で日産では新車モデルに関して社内の多方から多くの欠点や弱点が指摘されて、新車の製造・販売の方向性を決定する決定権を部下に任せる仕組みが弱い。ホンダでは、弾力的に人材を登用して権限移譲を図る文化がある。

 

Q2.同じような自動車製造企業でどうしてホンダは経営危機に陥っていないのか?

 

A2. ホンダは、自動車製造以外に2輪車製造部門を保有する。ホンダの2輪車は世界規模の市場を網羅しており、2輪車事業の収益性は4輪車に比べて非常に大きく、安定した収益構造を有する。2輪車事業は20%をはるかに超える収益があるが、4輪車は売上高が大きいが収益性では5%未満で、事業リスクが大きい。

 

Q3. ホンダが2輪車から4輪車に事業拡大した時代にシビックを販売した際に、非常にインパクトのある車で魅力を感じ、若い頃に記者もシビックやアコードを購入した経験がある。この様な斬新な新車のアイデアはN Oneでも発揮されている。どの様にこの様な世界的にインパクトのある新車が開発出来るのか?

 

A3. ホンダは、世界的な競争力あるエンジン開発に大きな技術開発力を生む挑戦を長年行ってきた。1.5リッターV12エンジンから1.6リッターハイブリッド・パワーユニットの小型エンジン開発でFIAフォーミュラーワンレースへ挑戦し会社の技術力の向上へ挑戦してきた。ホンダN-One車の場合、F1レーシングでレーシングカー開発者がN-One開発者にも指名され開発された新車である。

 

 

 これまで日産の経営危機に関する報道を調べてきたが、経営危機に陥った理由が不透明であった。記者の属した会社の場合も、日産に類似した文化があると感じた。

 

 取材を通じて、①ホンダの事業収益性が2輪車事業にある②日産とホンダの企業文化に世界的な自動車産業の変革期にも、その厳しい競争に打ち勝てる社員を育てる文化がある③ホンダはエンジン開発競争の面でF1レースへの挑戦に賭けてきた文化があるーーことが見えてきた。

 

 現在日本企業の多くは今後4年間で不透明で底の見えない淵に立っていると感じる。日本企業はどの様に淵を超えられるだろうか?背後にはこれまで依存してきた米国のトランプ政権の鞭が待っている。

 

 更に現在の自動車市場はこれまで予測しなかった新たな中国自動車、韓国自動車産業が大きな力を発揮しており、同じアジア圏での日本のこれまでの優位性はエンジン時代から、モータ時代になって、差別化が難しくなっており、既に中国自動車産業の後塵を拝しつつある。日本が独自性を発揮するには、失敗を恐れない挑戦する若手社員の育成が大きなテーマになっていると感じた。

 

 

(IRUNIVERSE 片桐)

 

 

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