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2024年度確定及び2025年4月(速報) 鉄鋼生産概況

2025年5月22日、(一社)日本鉄鋼連盟が2025年4月の鉄鋼生産概況(速報)及び2025年3月実績を発表した。

 

これにより、2024年度の粗鋼生産量は確定され、8,295万3,510トン(速報値8,295万195トン)となり、前年度(8,682万8,036トン)比4.5 %減と3年連続の減少となった。

8,300万トンを下回った。

 

2024年度の鋼材需要は、自動車メーカーによる認証不正問題なとの影響で、需要産業の活動が総じて低調となり減少基調。米国の関税措置の行方、進まない中国の鋼材需給改善などへの懸念が続き、多くの鉄鋼メーカーが需要見合いの生産に徹する状況が続いた。

 

全国鉄鋼生産高 20253月(実績)

 

2025年3月(確定)の銑鉄生産は514.5万トンと2月(459万9,600トン)比11.9 %増、前年同月(503万8,173トン)比2.1 %増となり、前年同月比では3か月ぶりの増加となった。



粗鋼生産は721万615トンと2月(639万9,328トン)比12.7 %増、前年同月(719万6,334)比0.2 %増となり、前年同月比では13か月ぶりの増加。3月の1日当たり粗鋼生産は23.3万トンで、2月の同22.9万トン比1.7 %増となった。

 

<鉄鋼生産高:2022年度~2024年度>

 

表1 鉄鋼生産高:年度 2025年3月実績により修正した。

なお、鉄鋼連盟が2025年5月18日発表の生産統計において、2023年度の熱間圧延鋼材合計の生産高も修正されている。

 

2025年3月(確定)により修正した部分(黄色マーカー部

 

<2024年度(確定)>

 

○ 銑鉄生産は6,045万2,307トンと前年度(6,276万4,271トン)比3.7 %減、3年連続の減少となった。
 

○ 粗鋼生産は8,295万3,510トンと前年度(8,682万8,036トン)比4.5%減、3年連続の減少となった。
 

○ 炉別生産では、転炉鋼が6,136.万7,884トン[前年度(6,384万9,342トン)比3.9 %減]、

電炉鋼が2,158万5,626トン[同(2,297万8,694トン)比6.1 %減]となり、

前年度比では転炉鋼、電炉鋼ともに3年連続の減少となった。

粗鋼合計に占める電炉鋼比率は25.9 %と前年度(25.6 %)からは、増加した。

 

○ 鋼種別生産では、 普通鋼が6,450万249トン[前年度(6,729万9,615トン)比4.2 %減]、

特殊鋼が1,845万3,261トン[同(1,952万8,421トン)比5.5 %減]となり、前年度比では普通鋼、特殊鋼ともに3年連続の減少となった。

 

○ 熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)の生産は7,341万8,487トンと前年度(7,701万3,012トン)比4.7 %減、3年連続の減少となった。
 

鋼種別にみると、

普通鋼が5,801万1,738トン[前年度(6,107万4,382トン)比5.0 %減]、

特殊鋼は1,540万6,749トン[同(1,593万8,630トン)比3.3 %減]となり、

前年度比では普通鋼、特殊鋼ともに3年連続の減少となった。

 

図1 銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材生産高 年度推移を示す。

 

図1 銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材生産高 年度推移

 

2023年度の国内粗鋼生産量は、2022年度(8783万8,911トン)比1.2 %減の8,682万8,036トンと、2年連続で前年度実績を下回った。鋼材需要が内外で伸び悩んだ影響を受けたとされている。2023年度の粗鋼生産量月換算は723.6万トン。

 

2024年度の粗鋼生産量は、8,295万3,510トンとなり、前年度(8,682万8,036トン)比4.5 %減と3年連続の減少となった。2024年度の粗鋼生産量月換算は691.3万トンと700万トンを下回った。

 

表2に、2025年4月(速報)及び2025年3月(確定)の全国鉄鋼生産高を示す。

 

表2 全国粗鋼生産高:月

2025年3月(確定):前月速報値から修正された部分(黄色マーカー部

 

全国鉄鋼生産高 2025年4月(速報)

 

2025年4月(速報)の銑鉄生産は473.6万トンと前月(514.5万43トン)比7.9 %減、前年同月(503万1,860トン)比5.9 %減となり、前年同月比では2か月ぶりに減少する見通し。

 

粗鋼生産(速報)は660.5万トンと前月(721万615トン)比8.4 %減、前年同月(705万4,052トン)比6.4 %減となり、前年同月比では2か月ぶりの減少。4月の1日当たり粗鋼生産は22.0万トンで、3月の同23.3万トン比5.4 %減の見通しとなった。

 

炉別生産(速報)では、

転炉鋼が482.9万トンと前月(529万8,004トン)比8.8 %減、前年同月(511万9,461トン)比5.7 %減、

電炉鋼が177.5万トンと前月(191万2,611トン)比7.2 %減、前年同月(193万4,591トン)比8.2 %減となり、前年同月比では転炉鋼は2か月ぶりの減少、電炉鋼は9か月連続で減少する見通し。

 

鋼種別生産(速報)では、

普通鋼が509.7万トンと前月(563万2,157トン)比9.5 %減、前年同月(555万3,308トン)比8.2 %減、

特殊鋼が150.8万トンと前月(157万8,458トン)比4.5 %減、前年同月(150万744トン)比0.5 %増となり、前年同月比では普通鋼は2か月ぶりの減少、特殊鋼は2か月連続で増加の見通し。

 

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)(速報)の生産は591.3万トンと前月(638万1,014トン)比7.3 %減、前年同月比2.2 %減となり、前年同月比では4か月連続の減少の見通し。

 

普通鋼熱間圧延鋼材の生産は471.9万トンと前月(510万2,457トン)比7.5 %減、前年同月(482万6,112トン)比2.2 %減となり、前年同月比では4か月連続の減少、

 

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は119.4万トンと前月(127万8,557トン)比6.6 %減、前年同月(121万6,931トン)比1.9 %減となり、前年同月比では4か月連続で減少の見通し。

 

全国鉄鋼生産高 四半期推移

図2には、四半期推移を参考までに示す。

 

2024年度第4四半期の粗鋼生産量は、2,039万6,460トンとなった。

 

図2 銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材生産高 四半期推移

 

2025年4月10日に経産省が発表した「2025年度第1四半期(2025年4-6月期)鋼材需要見通し」では、

2024年度第4四半期実績見込みを2,063.6万(見通し2,093万トンから、29.4万トン、下方修正した。)とし、2024年度の粗鋼生産量を8,319.3万トンとしていた。

2024年度第4四半期実績は、見込みから更に24.0万トンの減少となり、8,300万トンを下回った。

 

下記表は、上記経産省発表による。

 

 

 

(IRUNIVERSE tetsukoFY)

 

 

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