Umicore社はサステナビリティ―関連の新発債権€5億の発行を初めて挑戦した。この債権でグループのサステナビリティ―の実行の費用へ充てる他、既存の€3億シンジケートへの再ファイナンスにも充てる。
この新発債の実行は国際的な13銀行が参加し5年債としてUmicoreのカーボンニュートラルとジェンダー多様化目標に必要な自社の事業コストに特化して充てられる。
この新発債の発行は、Umicore社のレッツ・ゴー・フォー・ゼロ・ESG戦略の企業としてのコミットメントとも一致する。この事は国際的な銀行グループの支持により更に将来の事業への債権資金強化に繋がる。
Umicore社のチーフ・フィナンシアル・オフィーサーFilip Platteeuwは昨年6月レッツゴ―フォーゼロ戦略を打ち立てた事で、2035年までにUmicore社は、スコープ1&2の温暖化ガスを2025年までに20%、2030年までに50%の削減が可能となり、更に早急にジェンダーの同格化も可能とし、2030年までに経営層の35%を女性が占めることになると。
BNP Paribas Fortis、KBC Bank及びSMBCの3銀行は今回のシンジケートの貸付のブックランナーとアレンジャーのコーディネーションに貢献し、一方BNP Paribas Forisは実質的なコーディーネーターとして働いた。
BNP Paribas Fortisのコーポレートバンキング長で執行取締役会メンバーのDidier Beauvoisは、「Umicore社がBNP Paribas Fortisを最初のサステナビリティ―関連カーボンニュートラルとジェンダー同格の新発債の発行に我々を選択してくれた事を誇りに思」と。更に「サステナビリティ―関連カーボンニュートラルとジェンダー同格の新発債は我々シンジケート銀行団にとって明確な事例となり、我々の顧客にとっても更にサステナブル将来に貢献する」とコメントしている。
日本の国内でもESG債の発行が盛んに行われている様だが、非鉄関連では目新しいかも知れない。そこまで日本企業は社内議論が進んでいないのだろうか。
参考:Umicore社プレスリリース
*ESG - Environmental, Social and Governance
(IRUNIVERSE Katagiri)