ポスコケミカルとゼネラルモーターズ(GM)はこのほど、急増する同社の電気自動車(EV)の生産ニーズに対応するため、13兆7696億ウォン(約1兆4353億円)規模の正極材(CAM)供給契約を締結したと発表した。契約期間は2025年12月31日まで。
CAMは、ニッケルやリチウムなどを加工したもので、電池セルのコストの約40%を占める重要な電池材料だ。
2023年から2025年までの3年間を通してポスコケミカルがGMに提供するCAMは、同社とLGエナジーソリューションズの合弁会社であるアルティウムセルズのバッテリーセル工場に供給される。同工場は、オハイオ州ウォーレン、テネシー州スプリングヒル、ミシガン州ランシングに拠点を持つ。CAMの生産は、ポスコケミカルの韓国・光陽(クァンヤン)工場で行われる予定だ。
ポスコケミカルは5月にGMとカナダのケベックに設立した合弁会社を通じて、年産3万トンの工場で生産したCAMを2025年から8年間にわたりアルティウムセルズに供給する契約も締結している。
ポスコケミカルの担当者は、「今回の発表により同社は、GMとの協力関係を強化し、グローバルバッテリー原料メーカーとして市場での地位を向上させることができた」と自信をにじませた。
(写真:ポスコケミカル正極材光陽工場)
(IRuniverse GM)