日産自動車はこのほど、シンジケーション方式で2000億円のグリーンローン契約を締結したと発表した。EVや電池などの部材開発、生産への投資資金に充当するという。国内グリーンローンとしては過去最大規模になるという。
発表によると、契約締結日は11月30日。みずほ銀行を主幹事とし、三菱UFJ銀行など複数の金融機関から借り入れる契約で、期間は5年及び7年になる。同日みずほ銀行も同内容の発表をした。
日産は2021年11月に長期ビジョン「日産アンビション2030」を策定。30年度までに車種ベースで5割をEVとする目標を掲げている。26年度までに総額2兆円を電動化へ投資する方針。
7月にサステナブル・ファイナンス・フレームワーク(持続可能な調達を強化する枠組み)を策定しており、今回の資金調達で電動化プログラムを加速させる狙いだ。
また、日産は11月30日付で、官民ファンド、INCJ(旧産業革新機構)が保有するビークルエナジージャパン(本社茨木県ひたちなか市、社長池内弘氏)の全普通株式を取得、併せて同社が発行する普通株式の引き受けを完了したと発表した。同社は車載用リチウムイオン電池の開発・製造を手掛けている。
<IRuniverse G・Mochizuki>