2022/12/29 16:13
PCB(ポリ塩化ビフェニル)は優れた絶縁性から、昭和40年代まで主に電気機器の絶縁油として使用されていた。しかしその後、1968年にカネミ油症事件が起こる(PCB油を食用油製造の熱媒体に使用)。そのため国内での生産・輸入は禁止され、PCB廃棄物の特別措置法(PCB特措法)が制定された。高・低濃度廃棄物に変圧器(トランス)、コンデンサー、安定器などがあるが(主に絶縁油)、低濃度廃棄物には橋梁などの防サビ他に利用された「PCB塗膜」がある。これらは適正処理が進められたが、ここへ来てある構造物への多量の使用が顕在化してきた。それが、ガスタンクなどのプラント施設だ。
この記事は会員限定です。お申込み確定後に続きをお読みいただけます。