カナダ・バンクーバーを拠点とするリサイクリコ・バッテリー・マテリアルズRecycLiCo Battery Materials(元アメリカン・マンガニーズ社)は、LiBリサイクルプロセスから再生されるバッテリー材料の商標名RecycLiCo™を自社の新たな社名にも適用し、特許のアップサイクルを標榜してきた。
写真:リサイクリコ社の実証プラント
リサイクルリコ社は湿式冶金技術を駆使して、処理プロセスの工程の最小化によりリチウム、コバルト、ニッケル及びマンガンを100%近い抽出率を標榜し、かつ再生されたRecycLiCo™の材料から直接LiBバッテリーの製造を目指している。同社は実証プラントでRecycLiCo™が製造された事を発表した。
世界的なLiBリサイクル競争の先駆けとなったリサイクリコ社が新規LiB用のバッテリーグレードのアップサイクルと言う構想が明らかにされた当時は、技術的にも経済的にも非常に高い理念に挑戦しているとの衝撃的発表であった。
またそのプロセスの概要は明らかにされていたが、今回実証試験設備の全体像を明らかにした事は、同じLiBリサイクルを目指す企業には非常に参考になる重要な情報源となると思われる。
(IRuniverse Katagiri)