ドイツのBASF社は、世界で初めてLiB(リチウムイオンバッテリー)の高性能陽極活性材の生産とブラックマスのリサイクルの両機能を有する生産拠点を完成させた。
ドイツ東部のブラック・エルスター川Black ElsterのほとりのシュバルツハイデSchwarzheideの町は1936年に開発された工業都市である。町のシンボルが水を貯めて圧力を高めて配水するウオーター・タワーWater Towerである。
シュバルツハイデは第2次世界大戦当時に、その周辺から生産される褐炭から石油を生産して栄えた場所である。
写真:町のシンボル、ウオーター・タワー
BASF社のLiB材料生産とリサイクルの両機能を持つ生産方式は、今後の欧州のバッテリーサプライチェーンの統合強化に大きな貢献が期待される。
LiBリサイクルの技術の行く先は、材料を取り出す精緻な分離技術開発から再度バッテリー生産での原料化の実現が見える事業構造の時代を迎えたと認識される。
(IRUNIVERSE/MIRUcom Katagiri)