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住友精化 吸水性樹脂(紙おむつ等)リサイクル技術のパイロット設備稼働

2026/06/15 20:43 FREE
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住友精化 吸水性樹脂(紙おむつ等)リサイクル技術のパイロット設備稼働

 住友精化株式会社(本社:大阪市中央区、社長:織田佳明)は、6月15日(月)、使用済み紙おむつに含まれる吸水性樹脂(以下、「SAP」)のケミカルリサイクル技術のパイロット設備が姫路工場(兵庫県姫路市)内に完成、稼働を開始したことを発表した。
 日本では、高齢化の進行に伴い紙おむつの消費量が増加しており、一般廃棄物に占める使用済み紙おむつの割合は、2030年度頃には推計で約7%に達する見込みですだ。現在、使用済み紙おむつの多くは焼却処分されているが、焼却処理量の削減や資源循環の促進に向けて、素材ごとのリサイクルが進められている。 しかし、使用済み紙おむつから分離したSAPを再び紙おむつに活用する「水平リサイクル」が実現していない。 

 今回稼働したパイロット設備は、同技術による工業的製造法を確立することを目的としている。具体的には、再生SAPの品質および安全性の評価、再生プロセスの確立、ならびにCO₂排出削減効果の実証を進め、2026年度中を目途に完了することを目指して行く※。

 また、同技術における環境負荷の第三者評価として、早稲田大学 伊坪徳宏研究室(早稲田大学 理工学術院 創造理工学部 環境資源工学科)に、同パイロット設備で収集したデータに基づくライフサイクルアセスメント(LCA)を実施する。
 同社は、この技術を2030年度に社会実装することを目指している。同パイロット設備の活用による工業的製造法の確立と並行して、資材分離などを担うパートナー企業や地方自治体などの関係者との連携を通じて、使用済み紙おむつのリサイクルシステムの構築に取り組んで行く。

※この実証事業は、環境省の「令和6年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 脱炭素型循環経済システム構築促進事業(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)」に採択されている。

パイロット設備①

パイロット設備②

パイロット設備③


 

同社が取り組むSAPのケミカルリサイクル技術(下記②~④)のイメージ


 

②使用済み紙おむつから分離したSAPを、化学的に架橋点のみを「分解」する技術

 SAPのエステル結合(架橋)を加水分解により切断し、中間体であるポリアクリル酸に戻す。

③分解後のSAPとそれ以外の不純物とを、「分離・精製」する技術

 分解されたSAPを水に溶かして精製し、ポリアクリル酸のみを固体として析出させる。 

④精製後のポリアクリル酸を、化学的に架橋点のみ「再結合」する技術

 析出されたポリアクリル酸を再度架橋し、SAPに再生。

 

 同社が実施した実験において、この再生SAPの保水性や加圧下での吸水性などの性能は、同社が製造・販売している紙おむつ用SAPと同等であることが確認されている。



 

(IR universe rr)


 


 

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