イーレックス株式会社はベトナムで計画を進めていた木質ペレット工場の建設に着手する。現地で起工式を行ったと10日発表した。2024年12月の商用運転開始を目指して、同社とベトナム電力総公社の傘下企業などが進めているバイオマス発電所の燃料確保を目的としたプロジェクトで、24年9月の完成を目指す。
計画によると、同国イエンバイ省にある敷地に約3ヘクタールの敷地に加工工場、原木ヤード、管理事務所を建設する。年産能力は15 万 トンで、2024 年9月の完成を予定している。投資額は2040万米ドル。製造した木質ペレットは、石炭火力発電所から排出される CO2の削減を目的として、同社が検討している石炭火力トランジッション(フューエルコンバージョン)への活用も検討しているという。
燃料を供給する発電所プロジェクトは、2024年12月の商用運転開始を目指して、22年9月から建設が始まっており、完成時の発電出力は20MW(年間発電量は一般家庭約9万3000世帯分)を見込んでいる。
(IRuniverse G・Mochizuki)