トルコ環境省などは2月18日、米金属採掘大手SSRマイニング(SSR Mining、米コロラド州)のトルコ東部コプラー金鉱山での採掘ライセンスを取り消した。同鉱山で2月13日に発生した地滑りを受けたもの。Seeking Alphaなどの外電が2月19日に伝えた。
地すべりでは作業員9人がなお行方不明で、救出活動が続行中。鉱山の操業は停止している。原因は採掘後に大量の土砂を無計画に積み上げていたことによるもので、トルコ当局はすでにカナダ人従業員などSSRの管理責任者8人を拘束したという。
SSRは2月16日に発表した声明で、「トルコ当局の救助活動に協力する」とし、「2月21日に予定する2023年の通期決算発表会でより多くの情報を提供する」とした。
SSR発表資料(英語): SSR MINING (q4cdn.com)
SSRは1946年創立の老舗採掘企業。金、銀、銅、鉛、亜鉛などの採掘を手掛け、米新興企業向けナスダック市場に上場する。13日の地滑り発生を受け、同社株は急落していた。
(IR Universe Kure)