
効率的なリチウム回収技術を持つLiSTie(青森県上北郡六ヶ所村、星野毅代表)は29日、シードラウンドの第三者割当増資で1.5億円の資金調達を実施したと発表した。引受先はユニバーサルマテリアルズインキュベーター (UMI) 。
今回の調達資金でLiSMIC技術のPoC(概念実証)実現や、国内企業や海外の大手リチウム製造企業への試験導入を目指す。また、5年後の実用化を目標とし、スケールアップ開発を行い、ベンチプラントによる実証を計画している。
LiSTiは、溶液からリチウムのみを選択的に回収するイオン伝導体リチウム分離法「LiSMIC(Li Separation Method by Ionic Conductor)」の実用化を図る、量子科学技術研究開発機構(QST)発のスタートアップ。文部科学省中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3)の核融合分野 “核融合原型炉等に向けた核融合技術群の実証”にも採択されており、今後の動向が注目されている。
(IRuniverse K.Kuribara)