東邦亜鉛は2日、出資先である群馬環境リサイクルセンターの全株式を古河機械金属に10月1日付で譲渡すると発表した。2社は2006年に共同出資契約を締結しており、現在の出資比率は東邦亜鉛が35%、古河機械金属65%となっている。
高崎市に拠点を置く群馬環境リサイクルセンターは、医療系廃棄物に特化した産業廃棄物の中間処理施設として県外からの受入要請にも応えている。2基目の焼却炉が4月に運転を開始し、医療系廃棄物の規模では国内最大級だという。
今回の株式譲渡は、古河機械金属の経営資源の集中、事業拡大に向けた経営の迅速化と東邦亜鉛の事業ポートフォリオの見直しなどを意図しているという。同社は、株式譲渡による売却益約8億円を特別利益として計上する見込みである。
(IRuniverse G・Mochizuki)