2024/09/10 12:35
国内の非鉄金属スクラップ問屋の経営が揺れている。年間を通じて発生薄現象という構造的な問題が続く中、スクラップの買取指標となるLME相場の高値シフトと、台頭著しい中華系との集荷競争にさらされているためだ。在庫手当てに必要な運転資金は膨張する一方で、相次ぐヤード条例規制への対応も関東圏では避けて通れない課題として浮上しており、そこに見え隠れするのは、難しい事業環境の中で奮闘する問屋経営のいまである。カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー(循環型経済)社会の実現が叫ばれる中、その主役であるはずの非鉄金属スクラップ流通業界の一角で起きている現実を追った。
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