三菱マテリアルは18日、2025年3月末までに完了予定としていたH.C.Starck Holding (Germany)GmbHの全株式の取得を12月17日に完了したと発表した。Mitsubishi Materials Europe B.V.(三菱マテリアル出資比率100%の連結子会社であるMM Netherlands B.V.が商号変更)が主体となって実行した。
H.C.Starckは100年以上の歴史を有する世界有数のタングステン製品メーカー。主にタングステン粉、タングステンカーバイド粉、その合金を素材とする高品質粉末を欧州、北米、中国で製造・販売している。日本においても販売網を有しており、世界最大級のタングステンリサイクル能力を持つ。
今回の株式取得により、三菱マテリアルグループは、日本、欧州、北米、中国の4大市場においてタングステン事業の拠点を有することになる。同社は100%子会社の日本新金属株式会社とH.C.Starck の連携による研究開発力の強化、クロスセルの推進、リサイクル技術・能力の活用などを通じたシナジー創出と企業価値向上を目指す。
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(IRuniverse K.Kuribara)