レゾナックは27日、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「グリーンイノベーション基金事業/CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」に、同社提案の「混合プラスチックから基礎化学品を製造するケミカルリサイクル技術の開発」プロジェクトが採択されたと発表した。容器包装など混合状態で排出される使用済みプラスチックを、高度選別を経ずに熱分解し、エチレン、プロピレン、ベンゼンなどの基礎化学品へと直接変換・再生するケミカルリサイクル技術の確立を目指すという。
プロジェクトは2024年度~2032年度までの最大9年間を想定して進める計画で、事業規模は総額約118億円になる見込み。支援額は約80億円になる。
同社ではその実現を通じ「現在は主に化石由来資源から製造されている基礎化学品の原料・製法転換を進め、資源循環社会の実現および2050年カーボンニュートラル達成に貢献していく」としている。
(IRuniverse G・Mochizuki)