大栄環境グループは、2月3日、使用済み容器包装プラスチックを再生材料としてLIXILの循環型素材「レビア」へ供給を始めたと発表した。プラスチック製容器包装廃棄物は半数が製品利用され、半数はリサイクル不適物として焼却処理されている。リサイクル不適物として焼却されていたものをマテリアルリサイクルなどに有効利用することは、焼却処理されていた場合と比べてCO2排出削減にも寄与する重要な取組みとなる。
1.取組みの概要
LIXILは、これまで再資源化が困難とされ、焼却や埋め立てによって処理せざるを得なかった複合プラスチックをはじめとするほぼすべての種類の廃プラスチックと、廃木材を融合した循環型素材「レビア」を2022年に発表、2023年1月には「レビア」製品第一弾となる舗装材「レビアペイブ」を発売している。
レビアの量産化を図るにあたり、プラスチック製容器包装の再資源化を行っている大栄環境グループが実施しているプラスチック製容器包装の材料リサイクル工程で発生するリサイクル不適物を対象にレビアへの活用が可能か検討してきた。
今回、リサイクル不適物の特性を把握し、溶出検査による有害物質の含有調査と成形テストを実施した上で、安定した品質と量を確保できると判断し、供給することが可能となった。同製品は2024年12月に量産体制が整い、iCEP PLASTICSのリサイクルコーディネートのもと大栄環境グループのDINS関西株式会社R&E事業所より順次材料を供給していく。
▽動静脈連携リサイクルトータルコーディネート iCEP PLASTICS
大栄環境株式会社、資源循環システムズ株式会社、株式会社八木熊、株式会社ユニアデックスの4社により、各社の強みを活かした 廃プラスチックの回収・再生樹脂化・成形加工・製品化をワンストップで提供し企業のリサイクルスキームの構築を支援
(IR universe rr)