丸紅は7日、アルミリサイクル事業などを展開するベトナムのNguyet Minh 2 Trading-Services-Environment Joint Stock Company(=NM2社)に出資・参画したと発表した。東南アジアでトップの飲料缶の消費実績を持つ同国に、出資を通じて事業基盤を確立し、拡大生産者責任(EPR)制度の導入で広がりが期待できる現地の市場開拓を目指す。
NM2社は、飲料缶を中心に様々なアルミスクラップを活用して再生地金を生産しており、ベトナムのEPR制度の認定リサイクル企業でもある。
環境意識の高まりを背景に、環境負荷の低いアルミスクラップ由来の再生地金のニーズは現地でも高まっているという。
丸紅は中期経営戦略「GC2024」で、基本方針の一つにグリーン戦略を掲げ、アルミ事業をグリーン事業に分類している。「出資を通じたNM2社の事業拡大により、ベトナムの資源循環経済の実現と環境負荷の低いアルミ再生地金の中長期的な安定供給や持続可能な社会への貢献を目指す」としている。
(IRuniverse G・Mochizuki)