神鋼商事は非鉄リサイクル原料卸のクルマ商事(富山県射水市)と協業して、アルミサッシの水平リサイクル事業に乗り出す。高度なアルミサッシ関連の産業集積が進む富山県内に拠点を確保してリサイクルループを構築する計画で、26年3-4月の稼働を目指す。神鋼商事は21年からアルミスクラップ(主に5000・6000系)のリサイクル事業を手掛けているが、サッシ分野に踏み込んで、アルミの国内資源循環事業の展開に弾みをつける狙いだ。
計画によると、神鋼商事が調達する解体・選別装置を、クルマ商事の敷地内に設置する形で、事業基盤を整える。周辺地域から回収したアルミサッシスクラップを原料に、これを格上げして新たなアルミサッシ原料に仕上げ、アルミサッシメーカーに供給する。今回の事業を機にクルマ商事とパートナーシップを締結している。
出所:神鋼商事HP
26年3-4月からの事業開始を予定しており、とりあえず北陸地域から販路を開拓しながら、順次対象地域を広げていく方針だ。
神鋼商事は「中経営計画2026」で、前中期経営計画でも取り組んだ金属リサイクルの収益性向上策(格上げ)を重点分野に掲げ、オリジナルサプライチェーンの構築を目指す施策として積極的に推進するとしている。
(IRuniverse G・Mochizuki)