2025年9月3日(水)から、第21回アジアバッテリー会議・展示会(21st Asian Battery Conference and Exhibition)がマレーシア・サバ州都であるコタキナバルのSabah International Convention Centreで開催された。本会議は鉛バッテリー業界における世界有数の国際会議であり、アジア地域最大の鉛蓄電池メーカーや関連企業が一堂に会して業界の最新動向や技術革新、商業的課題について議論を交わす場として高い注目を集めている。
会場では会議室での講演に加え、エキシビションブースも設けられ、各社が自社の技術やサービスを紹介していた。ブース内では商談も活発に行われ、熱気ある交流の場となっていた。MIRUも、9月25日(木)に開催される「第12回 Battery Summit in TOKYO」の告知のため、ブースを出展した。本稿では、そのブース訪問の様子を紹介する。
韓国企業との交流
出展ブースには、アジア各国からメーカーが多数参加していた。その中でも、韓国に拠点を置くEBC Korea Co., Ltdは、国内外市場向けのバッテリーコンポーネント、材料、バッテリー製造機器、技術コンサルティング、予備部品の提供を専門とする企業である。
同社の技術部でバッテリー部品のコンサルティングを担当するTerry Kim氏は、Battery Summit in TOKYO に強い関心を示し、「スケジュールを調整して、ぜひ参加したい」と熱意を持って語った。さらに、MIRUのブースにも訪問し、有意義な意見交換を行うことができた。

また、世界を代表する先進的なバッテリーリサイクルシステムの製造企業であるBOOYENG ENGINEERING CO., LTD.のブースにも訪問。BOOYENGはバッテリーリサイクルを手がける企業で、顧客需要の拡大や環境規制の高度化を的確に見据え、あらゆる用途に最適な設備を提供することで、常に製造技術の最前線を維持している。
Booyeoungのエンジニアの方々は、Battery Summit in TOKYOの講演者の中に自社の顧客である中国企業が含まれている点に関心を示し、同サミットへの参加意向を表明してくれた。

韓国企業の関係者は日本への渡航に際してビザを必要としないため、直前の告知となったBattery Summit in TOKYOに対しても関心を示し、渡航に向けたスケジュール調整を進めてくれることとなった。
中央アジア企業との交流
ブースにはインド企業やパキスタン企業も多く、同地域のバッテリーリサイクルの需要の高さが窺えた。MIRUはパキスタンに拠点を置き、環境に配慮した鉛の生産およびリサイクルを手がけるRaaziq Industrial Enterprises (Pvt) Ltd(RIE)と交流。同社は、高品質な精製鉛、アンチモン合金、カルシウム合金を製造し、年間 75,000 トンの生産能力を有しており、パキスタン、オマーン、インドネシア、UAE、ベトナム、トルコなど幅広い地域の産業を支えている。
日本企業との取引はまだないものの、交流を進める中で IRuniverseと連携し、日本市場への進出に強い意欲を示してくれた。また、ビザの関係から、今年のBattery Summit in TOKYOへの参加は難しい状況にあるが、来年以降の参加に前向きな姿勢を見せてくれた。


インドのAdor PowertronとドイツのDigatron Power Electronicsの合弁会社であるAdor Digatronは、エネルギー貯蔵およびバッテリー分野における技術リーダーとして知られ、インド、東南アジア、アフリカの主要産業プレイヤーを支援している。
弊社の赤井記者と棚町は、会議開催中に Ador Digatronとアポイントメントを取り、商談スペースで交流を行った。Ador Digatron は、弊メディアMIRUやBattery Summit in TOKYO関心を示したものの、ビザの関係から参加は来年以降となる見込みであるとのこと。また、今後MIRUの英語サイトを閲覧したいとの意向も示してくれた。

欧州メディアとの交流
MIRUの出展ブースの隣には、イギリスに拠点を置く雑誌社であるBatteries Internationalがあった。Batteries International は創刊以来40年間、バッテリーおよびエネルギー貯蔵市場に向けたニュース、特集、インタビューを提供する世界を代表するプラットフォームとしての地位を築いている。社長兼取締役(執行役員)のRoger Miksad 氏は、Battery Summit in TOKYOに強い関心を示し、前向きな参加を検討する意向を示してくれた。

イギリスに拠点を置く四半期刊行誌BESTMagとも交流を行った。BESTMagは、エネルギー貯蔵およびバッテリー分野に関する主要メディアであり、姉妹誌Chinese BESTを発行して中国市場に特化した内容を提供している。同社の編集者であるCarly Weller 氏は、MIRUに関心を示し、さらにBattery Summit in TOKYOへの参加も前向きに検討しているとのことである。

エキシビションブースでは、世界各国の鉛バッテリー関連企業やメディアとの交流が活発に行われ、MIRUの宣伝も積極的に展開できた。今回、参加を表明してくれた企業や来年以降の参加を検討してくれる方も多く、手応えを実感。今後は、今回交流した関係者との関係を維持するため、定期的な情報提供や挨拶を通じて関係を継続していきたい。
(IRUNIVERSE MidoriFushimi)