豪州企業アクセルREE(Axel REE)社は9月10日、ブラジルのティア1地域であるミナスジェライス州リチウムバレー地区にあるカラダオ(Caladão)プロジェクトにおいて、新たなガリウム及び希土類元素(REE)鉱化帯(エリアC)を確認したとの声明を発表した。カラダオプロジェクトはアクセル社の主力プロジェクトであり、今回の発見は、レアアースとガリウムの両方に関して、同プロジェクトが世界的に重要な供給源となる可能性を裏付けるものであると説明されている。
新規に特定されたエリアCおよびエリアB北東部・東部の延長部における最近の掘削により、風化プロファイル内で顕著なガリウム濃集とREE鉱化が確認されたということで、具体的な成果としては、
・エリアCでの新たな表層ガリウム鉱床の発見
・エリアBでのステップアウト探査での鉱化拡大と複数の厚い高品位ガリウム鉱化の確認
・エリアBでの表面レアアース元素オーガー調査結果からの強力な磁性REE含有率を示す広範なTREO区間の確認
などが挙げられている(詳しい数値などはこちら)。
さらに、世界最大級のガリウム鉱床の一つであり、ボーキサイト/アルミナ処理と関連しないものとしてはブラジル初の原位置発見でもあるエリアAに関しても、推定ガリウム資源量1億トンが拡大する可能性があると述べられている。
なお、同プロジェクトの総面積は約430平方キロメートルで、ガリウム及び希土類元素(REE)鉱化区域の掘削率は現時点でわずか25パーセントとのこと。同社の非執行会長Paul Dickson氏は今後について、とりわけエリアBにおける初回のガリウムMRE及び短期的なREE MREに関して今後の資源量拡大に期待を寄せるとともに、ガリウム及び希土類元素の主要供給源となるべく、低コスト処理を可能とする冶金技術の開発に取り組んでいく意向を明かしている。
(IRUNIVERSE A.C.)