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ロシアで相次ぐ企業家の不審死 チタン大手AVISMAの会長も・・・

2025/09/17 17:40 PRO
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ロシアで相次ぐ企業家の不審死 チタン大手AVISMAの会長も・・・

【ロシア】複数の地元メディアによると、ロシア西端の飛び地カリーニングラード近郊で9月9日、カリウム・マグネシウム採掘会社Kポタッシュ・サービス(K-Potash Service)のCEO、アレクセイ・シニツィン(Alexey Sinitsyn)氏(43)の遺体が発見された。遺体は首が切断された状態でカリーニングラード市郊外の橋の下に残されており、牽引用ロープも取り付けられていたと国営通信社(TASS)が伝えている。

当局は現在、死因や事件性の有無を調査中だが、モスクワ・タイムズはシニツィン氏の死について「自殺とされている」と伝えた。

ロシア当局は現在、死因や事件性について捜査を進めている。シニツィン氏は2014年から同社を率い、カリウム・マグネシウム鉱床の開発を主導してきた。プロジェクトは当初2021年の操業開始を予定していたが、延期を繰り返し、最新の計画では2032年にずれ込んでいた。

ウクライナ侵攻が始まった2022年2月以降、ロシア国内では政財界エリートの不審死が相次いでいる。今回のケースは少なくとも19件目にあたり、死亡者には大手企業経営者や軍・政府関係者が含まれる。その多くは転落死や銃撃、原因不明の急死として処理されてきた。

先月には、世界最大のチタン企業「VSMPO-AVISMA」の取締役会長ドミトリー・オシポフ氏や、不動産開発大手「サモレット」の創業者ミハイル・ケニン氏が相次いで死亡。いずれも死因は公表されていない。ケニン氏はプーチン大統領の側近で元国防相のショイグ氏のビジネスに関わっていた。不審な死を遂げた人物に共通するのはウクライナ侵攻に対して批判的な意見を発していたこと。。

専門家は、こうした連続する異常死がロシアの政財界内部における緊張の高まりを示す可能性があるとみている。特にウクライナ戦争が長期化する中、安全保障機関や軍事機関内の不協和音が背景にあるとの見方も出ている。


(IRUNIVERSE RS9)

 

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