コンゴ民主主義共和国(DRコンゴ)は10月16日から、コバルト輸出に割当制を導入する。ロイター通信などの外電が9月22日までに伝えた。同国は2月22日から価格低迷を理由にコバルト輸出を停止していた。再開はおよそ8か月ぶりとなる。
コンゴの戦略的鉱物物質市場の規制管理庁が、9月21日に明かしたという。報道によると、コンゴのコバルト採掘企業は2025年内に最大1万8125トンのコバルトを出荷できる。2026年と2027年の出荷上限は年間9万6600トンになる。
コンゴは2月に最長4か月間の期限で輸出を停止し、6月に一度3か月延長していた。再延長の期限は9月22日だった。
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足元のコバルト価格はベンチマークとなるLGコバルトで9月18日に$16.2/LBと、2023年11月以来ほぼ2年ぶりの高値圏に戻している。2月に$9台に下落したが、コンゴの輸出停止で供給不安が強まり急反発していた。今後は供給不安の後退が価格の下押し圧力になる可能性がある。
過去3年間のLGコバルト (Co99.3%)($/LB)価格の推移
(IR Universe Kure)