コンゴ民主共和国(DRC)が、コバルト輸出の一時停止を3カ月延長した。アフリカ・ニュースなどの外電が6月23日までに伝えた。新たな期限は9月21日となる。
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コンゴの戦略的鉱物物質市場規制監督局(ARECOMS)が6月21日、同日付の期限延長を発表したと伝わった。再延長の有無は9月21日以前に発表する。対象となるコバルトは工業、準工業、小規模、および職人の採掘作業から抽出されたすべて。ARECOMSは「市場には高水準の在庫が続いているため、一時的な停止を延長する」と説明したという。
コンゴは2月22日から4か月間の期限でコバルト輸出を停止し、6月22日に期限を迎えていた。
決定後のLMEコバルトの値動きは6月23日時点では小動き。コバルト市場ではこのところ、コンゴの決定待ちで膠着状態が続いていた。
過去3か月間のLMEコバルト価格の推移($/ton)
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(IR Universe Kure)