2025年9月22日(月)、(一社)日本鉄鋼連盟が2025年8月の鉄鋼生産概況(速報)及び2025年7月実績を発表した。
2025年8月の粗鋼生産(速報)は663.6万トンと7月実績(691.85万トン)比4.1 %減、前年同月(687.1万トン)比3.4 %減となり、前年同月比では5か月連続で減少の見通しとなった。
8月の1日当たり粗鋼生産量では21.4万トンとなり、7月の同(22.3万トン)比では4.1 %減と約9千トン減少の見通し。
2024年度の月換算での粗鋼生産量は、691.3万トンであり7月実績はほぼ同量となったが、8月速報値では、これを下回る見込み。
下記表1に8月速報値及び7月実績値を示す。
<7月(実績):粗鋼生産>
2025年7月の粗鋼生産(実績)は速報値(691.79万トン)より僅かに増加し、691万8,490トンと6月実績(670万9,821トン)比3.1 %増、前年同月(709万7,493トン)比2.5 %減の、前年同月比では4か月連続で減少した。7月の1日当たり粗鋼生産量では22.32万トンとなり、6月の同22.37万トン比では0.3 %減と約5百トン減少した。

表1 2025年8月速報及び2025年7月(確定):前月速報値から修正された部分(黄色マーカー部)
<8月(速報)>
○ 銑鉄生産は499.7万トンと前月実績(506.44万トン)比1.3 %減、前年同月(517.33万トン)比3.4 %減となり、前年同月比では5か月連続で減少する見通し。
○ 粗鋼生産は663.6万トンと前月(691.85万トン)比4.1 %減、前年同月(687.1万トン)比3.4 %減となり、前年同月比では5か月連続で減少する見通し。
8月の1日当たり粗鋼生産は21.4万トンで、7月の同22.3万トン比4.1 %減の見通し。
○ 炉別生産では、転炉鋼が511.4万トンと前月(519.97万トン)比1.7 %減、前年同月(530.71万トン)比3.6%減、
電炉鋼が152.3万トンと前月(171.88万トン)比11.4 %減、前年同月(156.39万トン)比2.6 %減となり、
前年同月比では転炉鋼は5か月連続の減少、電炉鋼は13か月連続で減少する見通し。
○ 鋼種別生産では、 普通鋼が512.8万トンと前月(531.16万トン)比3.5 %減、前年同月(542.27万トン)比5.4 %減、
特殊鋼が150.8万トンと前月(160.69万トン)比6.1 %減、前年同月(144.83万トン)比4.2 %増となり、
前年同月比では普通鋼は5か月連続の減少、特殊鋼は2か月ぶりに増加する見通し。
○ 熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)の生産は586.3万トンと前月(624.49万トン)比6.1 %減、前年同月(596.1万トン)比1.9 %減となり、前年同月比では8か月連続で減少する見通し。
○ 普通鋼熱間圧延鋼材の生産は464.9万トンと前月(487.37万トン)比4.6 %減、前年同月(475.7万トン)比2.3 %減となり、前年同月比では8か月連続の減少の見通し。
○ 特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は121.5万トンと前月(137.12万トン)比11.4 %減、前年同月(121.7万トン)比0.2 %減となり、前年同月比では4か月連続の減少の見通し。
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