Loading...

三菱ガス化学 大阪・関西万博内の DAC 装置で回収したCO2受け入れ完了

2025/09/30 15:52 FREE
三菱ガス化学 大阪・関西万博内の DAC 装置で回収したCO2受け入れ完了

 三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:伊佐早 禎則、以下、MGC)は、9月30日、公益財団法人 地球環境産業技術研究機構(本部:京都府木津川市、理事長:山地 憲治、以下、RITE)が 2025 年日本国際博覧会会場内に設置した DAC※1 装置で回収した CO2 のうち、同社向け分の受け入れを完了したと発表した。

 

 同社と RITE は、大気中から回収された CO2 について、地中貯留や循環型社会の構築を支える革新的な脱炭素技術の実用化を目指しており、この取り組みの一環として、大阪・関西万博会場で RITE が DAC によって回収した CO2 を同社に受け渡す契約を締結。これは、大気からの CO2 直接回収(DAC)から、CO2 を原料とする化学品の製造、 さらに CO2 の地中貯留までを包括的に実施する、「CCUS」のモデルケースとして、日本国内でも先駆的な取り組みであり、革新的環境技術の実例として、カーボンニュートラルの達成だけでなく、過去に排出された CO2 の削減も目指す「ビヨンド・ゼロ※2」の実現に向けた道筋を示すもの。

 

 今回の取り組みにおいて同社は、RITE から合計で約 1 トンの CO2 をトラック 4 台に分けて受け入れた。さる 9 月 29 日(月)には、最終受け入れ分の CO2 が同社新潟工場に到着するのにあわせ、関係機関や報道関係者を招いた見学会を開催した。

 

 同社が受け入れた CO2 は廃棄物や CO2 から合成したメタノールを化学物質原料や燃料として活用する環境循環型プラットフォーム「CarbopathTM」において、メタノール原料として利用されるほか、将来計画している CCS の実施に向けて一部が新潟工場内の貯蔵タンクで保管される。

 

※1 DAC(Direct Air Capture、直接空気回収技術):大気中に存在する CO2 を直接回収する技術
※2 ビヨンド・ゼロ(Beyond Zero):カーボンニュートラルを実現し、さらに過去に蓄積した CO2 を削減・回収することにより、地球全体の炭素収支を改善することを目指す概念

 

(IR universe rr)

 

関連記事

新着記事

ランキング