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非鉄製錬:株価は大きく二分して推移、今後は2Q決算を意識した株価展開か

2025/10/09 09:43
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非鉄製錬:株価は大きく二分して推移、今後は2Q決算を意識した株価展開か

 非鉄製錬企業の株価は大きく2分して推移している。主要非鉄金属価格が伸び悩んでいるためか、川上中心の企業の株価が伸び悩み、一方、川下転換している企業の株価は堅調な右肩上がりを示している。

 

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※企業名の順番は証券コード順

 

<足元の株価動向について>

 8月末に報告したよう非鉄製錬企業の株価は大きく2分している。鉱山資源など川上産業を手掛ける住友金属鉱山や、銅製錬と機械事業を手掛ける古河機械金属、素材のデパートと言われる三菱マテリアル、リサイクル事業軸足を置いたDOWA HD、脱亜鉛製錬を進める東邦亜鉛の25年7月以降の株価が冴えない。特に東邦亜鉛は事業ポートフォリオを切り替え中であるため、とりわけ株価が重い状況だ。

 

 一方、川下に展開した三井金属や、JX金属の株価は25年7月以降おおむね右肩上がりとなっている。取り分け、3月19日に上場したJX金属は、会社説明会で2010年のJX HD設立前の旧日鉱金属と事業ポートフォリオが川上の資源から川下の銅製品に変わったことを説明。その後の1Q決算では仮想AIなどの恩恵を享受し、業績が上振れしていると発表したことが、同社の株価の押し上げ要因となった。

 今後は、2Q決算を意識した株価展開になると思われる。

 

図表、非鉄7社の株価推移(25年6月末=100)

出所:YahooファイナンスよりIRU作成

 

 11月には各社26/3期2Q決算が発表されるため、需要が増加している生成AIやデータセンターの恩恵を受ける三井金属、JX金属が好調な業績の発表が期待される。残りの非鉄製錬企業は個別案件となる。住友金属鉱山は、伸び悩んでいるLiBの状況が気になるところだ。東邦亜鉛は、ポートフォリオ切り替え中のため、途中経過報告となる。ただ、亜鉛製錬事業は撤退しているが、今期中は業績に織り込んでいない在庫販売があるため、業績の上振れ要因となるため、気になるところ。三菱マテリアルやDOWA HDは1Q時点で業績見通しを据え置いたが、今回修正を行うのか気になるところ。保守的過ぎた古河機械金属は、1Q時点で通期業績見通しを上方修正するも、下期見通しが下方修正されているので、その動向が気になるところだ。なお、各社の決算発表予定は、図表内に掲載の通り。また、各社のLME価格変動に伴う業績については、今月末に報告する予定

 

 

(IRuniverse 井上 康)

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