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リチウムイオン電池にレアアースにブラックマスなど リサイクル事業を突き進む豪Livium社

2025/10/09 15:21
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リチウムイオン電池にレアアースにブラックマスなど リサイクル事業を突き進む豪Livium社

 豪州リチウム系企業のLivium社は今月に入り、2026会計年度あたま(今年7月)に発表していた事業の中核をリサイクルへ部門へと戦略転換するという自社の計画を株主に向けあらためて明確にするなかで、この分野での進捗状況を公開し、今後の目標にも言及する声明を発表した(リンクはこちら)。

 

 同社が行うのは、リチウムイオン電池(LIB)リサイクルだけではない。これと密接に関連する隣接分野である“ブラックマス処理、太陽光(PV)パネルリサイクル、希土類元素(REE)リサイクル”なども事業に含まれるといい、同社はこれらの関連リサイクル分野それぞれに、大きな需要・成長を見込んでいる。

 

 曰く、ブラックマス処理市場は、2032年までに500億米ドルを超えると予測されている。Livium社はすでにブラックマス生産にも成功している。

 

 太陽光発電(PV)リサイクルも重要で、豪州では2030年までに年間10万トン以上の使用済み太陽光パネルが発生すると予測されているとのこと。また2025年に施行予定の新規制により、生産者負担のリサイクルが義務付けられる見込みであるともいう。

 

 希土類元素(REE)リサイクルは、現状(世界的に)リサイクル率が非常に低い(1パーセント以下)ことから、二次供給は国にとっても産業界にとっても優先事項であると述べられている。Livium社はこの問題に取り組むにあたり、メルボルン大学とマイクロ波支援抽出技術に関する提携を結んでおり、エネルギー使用量と運用コストを抑えたうえで回収率向上(Nd 95パーセント以上、Pr 80パーセント以上)を実現しているという。

 

 なお、こうしたリサイクル主導の成長戦略と並行して、同社は資本が最高益を生み出す分野に確実に配分されるようにポートフォリオを合理化していくとのことで、たとえばミネラル・リソーシズ(Mineral Resources)社との合弁事業がLivium社のLieNA® リチウム抽出技術商業化の道筋が築いたこと、子会社VSPC を独立した事業体としてスピンアウトするための段階的なベンチャー資金調達経路を追求していることなどにも言及している。

 

(IRUNIVERSE A.C.)

 

 

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