豪州企業Sheffield Resources社から、10月15日、四半期活動報告書が発表された。同社の主要プロジェクトには西オーストラリア(WA)州のThunderbird(サンダーバード)ミネラルサンドプロジェクトが挙げられ、同鉱山での9月四半期(同社にとっての第3四半期)の業績が採掘量・生産量ともに記録的なものであったことは10月6日の段階で発表されていたが、今回の四半期報告書はそれらの情報を包括的にまとめたうえで、ジルコン市場の著しい悪化も踏まえ新たな情報を加味したものである。
Thunderbirdミネラルサンドプロジェクトは、WA州北部Kimberley地域のDampier半島に位置し、同社によれば、世界最大級かつ最高品位の鉱物砂鉱床の一つ。イルメナイト、ジルコン、ルコクシン(leucoxene)、ルチル、アナターゼなどの貴重な重鉱物が発見されている。同プロジェクトおよび隣接鉱区は、2021年1月以降、Sheffield Resources社と中国のYansteel社が50:50の持ち分で設立した合弁会社Kimberley Mineral Sands Pty Ltd (KMS)によって所有・開発および操業が行われている。
同プロジェクトの9月四半期の主な業績は以下の通り。総採掘量は約300万トンで、前四半期比6パーセント増。年間採掘率1,600万トン/年に向けた継続的な進展が確認された。濃縮物生産量は249,145トンと過去最高を記録。内訳は、イルメナイト生産量約203,000トンとジルコン濃縮物生産量約46,000トン。どちらも9月四半期では過去最高値とのことである。
濃縮物総出荷量は約217,000トンで、内訳はイルメナイト濃縮物約178,000トン、ジルコン濃縮物約39,000トン。こちらは“予想を下回った”といい、最近のジルコン濃縮物市場の厳しい状況が反映された結果であると述べられている。さらに同社は、中国における祝祭日明け以降発生しているジルコン市場の低迷により、10月および11月にかけての販売確保に現在課題を抱えている状態であるとして、12月四半期の見通しに関しては、引き続き市場に情報提供をしていくとしながらも、現時点では明確なガイダンスを提供できないとしている。
Sheffield社のBruce Griffin執行会長は、Thunderbird鉱山の生産量が記録的な成長を続けていることを喜び、2027年度第1四半期までにフル生産を実現するという戦略をチーム一丸となって遂行すると前向きに語る一方で、KMSジルコン濃縮物の市況が現在厳しいものであること、12月四半期に入っても改善の兆しがほとんど見られず、販売数量に影響を与えていることも認めている。
(IRUNIVERSE A.C.)