三菱マテリアルは28日、タングステン製品を最大で3倍以上の値上げをすると発表した。価格改定の実施は6月1日の受注分からで、状況により受注制限をする可能性もあるという。タングステンの生産は、中国が約8割を占めており、足元、同国の輸出制限で需給が逼迫している状況だ。
値上げ対象は、標準品・特殊品。同社発表の改定比率、その詳細については以下の通り。
標準品 価格改定率:
〇インサート、超硬ドリル、超硬エンドミル、部品等: +20%以上
〇超硬素材(ロー付けバイト用など): +300%以上
〇上記以外の製品: 別途問合せ
特殊品:
別途アイテムリストを提出させて頂く。
また、今後は都度見積り対応とさせて頂く。
同社は、「超硬合金の主原料であるタングステンなど原材料費の高騰、調達製品の値上げにより、自助努力だけで解決することが難しく、製品の安定供給とサービスの維持を図るために、価格改定を実施することとした」と述べている。
ベンチマークとなるタングステンAPTは29日現在、直近の高値である$3300/MTUから100ドル安の$3200で推移しているが、依然、歴史的な高値圏にある。

タングステンAPT(EU Freemarket)相場
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(IRuniverse G・Mochizuki)