
経済産業省は16日、蓄電池の製造能力確保に必要な蓄電池に係る人材の育成・確保を図る「バッテリー先進人材普及ネットワーク(BATON)」を14日に設立したと発表した。対象地域をこれまで実施してきた関西エリアの高校・高等専門学校から全国に拡げて人材育成の取り組みを加速させる考えだ。
BATONでは、経産省の協力の下、一般社団法人電池工業会(BAJ)、一般社団法人電池サプライチェーン協議会(BASC)が事務局を務める。教育普及プログラム普及委員会や大学での教育普及委員会、の下で産業界、教育機関、自治体等が参画し議論を重ねていく方針だ。
経産省は2022年の「蓄電池産業戦略」で示された、蓄電池の製造能力確保の目標実現に向けて、蓄電池に係る人材の育成・確保のため、蓄電池関連産業が集積する関西エリアの高校及び高等専門学校を中心に取り組みを進めてきた。「関西蓄電池人材育成等コンソーシアム」においては、バッテリー分野では初となる産学官連携による教育プログラムのモデルケースを実施した。
そのような活動の中で、関西以外の地域からのプログラム普及に関する強い要望を受け、同ネットワークの設立に至った。
(IRuniverse K.Kuribara)