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三菱HCキャピタル、蓄電池事業の規模拡大に意欲

2025/10/20 21:15
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三菱HCキャピタル、蓄電池事業の規模拡大に意欲

環境エネルギー事業を説明した成瀬常務

 

三菱HCキャピタル(東京都千代田区、久井大樹)は17日、都内ホテルで報道関係者向けの事業説明会を開催した。環境エネルギー事業本部長を務める成瀬拓司常務は、三菱HCキャピタルエナジーが主導する蓄電池事業の進捗に触れるとともに規模拡大に向けた意欲を述べた。

 

三菱HCキャピタルグループは2024年8月に蓄電池事業の初号案件として、北海道千歳市での出力25MWの系統用蓄電池事業に着手。25年5月に設備の建設を開始し、27年1月の運用開始に向け準備を進めている。設備容量は50MWh。

 

天候によって出力が変動する再エネ電源の増加に伴って、その出力変動を吸収し、需給調整を可能とする蓄電池の必要性が認知され始めていることも事業の追い風となっているようだ。なお、同案件においては、三菱HCキャピタルはプロジェクトマネージャーの役割を担っており、出資比率は65%。三菱地所やサムスン物産、大阪ガスとともに事業を推進している。

 

既に後続案件にも着手しており、初号案件含め4件(総容量65MW)の建設が進行中だ。成瀬常務は「さらに設備容量を増やしていきたい」としたうえで、「開発パイプラインを確保し、現在は初期的な検討を行っている」と状況を説明した。並行して太陽光発電所への蓄電池併設PJも検討段階にあるという。

 

また、同社はペロブスカイト太陽電池事業にも注力しており、京都大学発のスタートアップ企業であるエネコートテクノロジーズに出資。2025年から北海道電力を加えた3社で共同実証実験を開始している。

 

事業説明会の後に開催された懇親会には久井社長も駆け付けた。同氏は、「様々な事業を展開していることもあり、何をやっている会社かが、投資家や一般の方に伝わりにくい。ポジティブな情報を世の中に広げてほしい」と協力を求めた。

 

 

同社は、三菱UFJリースと日立キャピタルが合併し、2021年4月に新体制で始動。リース・ファイナンス事業を基軸に、航空、ロジスティクス、環境エネルギー、不動産、モビリティに至るまで幅広く事業を展開している。久井社長は「合併した後の社名の知名度が低い」と笑いを誘っていたが、21年3月期以降は右肩上がりの利益成長を継続している。

 

 

(IRuniverse K.Kuribara)

 

 

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