中国国家市場監督管理総局は10月17日、動力電池のリサイクル利用の規格化に関する記者会見を開いた。同局がホームページ上で公開した資料によると、2024年の中国の動力電池の回収量は30万トンを超え、産業規模は430億元(約9200億円)に達した。同局は、動力電池のリサイクル産業は2030年には1000億元(2兆円)を超えると見込んでいる。
中国当局による記者会見の様子
(出所:中国国家市場監督管理総局ホームページ)
プレスリリース:市场监管总局动力电池回收利用标准化 专题新闻发布会实录
中国は電池リサイクルに関しシステム確立を急ぐ。一口に電池と言っても多様な種類がある上、車載電池1つでも物理的処理・化学的処理など様々な工程がある。さらに、保管や運搬においても特殊な処理が必要になるケースが多々あるとあり、ともすれば野放図な企業の開発競争を誘うことになる。各業界における基準の導入が必要になっている。
中国政府はこれまでに22の電池リサイクル規格を導入した。これについて同局は、 「適用基準の実施を通じて、一部の企業はニッケル、コバルト、マンガンの99.6%、リチウムの96.5%の回収率を達成した」と成果を誇示した。2025年に入ってからは、リチウムイオン電池用の再生黒色火薬原料および再生鋼材原料の輸入管理の規制を強化するなど、輸入品を含めて管理を強化している。
実際、miruの中国現地取材でも、電池リサイクル産業が活性化している様子がうかがえる。足元の中国国内での電気自動車(EV)の普及に伴い、今後は廃車も多くなると見込まれ、廃電池の発生も加速化すると期待されるからだ。再利用需要の拡大を感知し、事業拡大を加速している企業が目立つ。
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(IR Universe Kure)